浦和レッズ所属MFエカニット・パンヤは、今月開催の北中米W杯アジア2次予選・韓国戦に向けてのタイ代表メンバーから落選。代表監督の石井正忠氏(元鹿島アントラーズ大宮アルディージャ指揮官)が、エカニットの落選理由にAFCアジアカップ招集辞退を挙げた。

 エカニットはタイ1部ムアントン・ユナイテッドで活躍すると、練習参加を経て昨年7月に浦和へ期限付き移籍。限られた出場時間で結果を残し、1年間の期限付き移籍期間延長により浦和残留を勝ち取った。

 浦和での出場機会確保を強く望んでいたエカニットは、同クラブでのプレシーズントレーニングに集中することを目的に、今年1月にアジアカップのタイ代表招集を辞退。しかし今季はJ1開幕から3試合つづけてベンチ外と、ペア=マティアス・ヘグモ新監督のもとで厳しい立場に置かれている。

 そんな中、タイサッカー協会(FAT)は今月8日に代表メンバーを公式発表。Jリーグ組からはMFスパチョーク・サラチャート(北海道コンサドーレ札幌)が選出された一方、エカニットは選外となった。

 タイメディア『ballthai』が今月14日に伝えたところによると、石井監督はエカニットを招集しなかった理由について「今回はアジアカップで活躍した選手を中心に招集しましたし、エカニットはアジアカップでプレーしていません。それに所属クラブでも試合に絡めていません」と語ったという。

 なお、タイ代表はW杯アジア2次予選で韓国、中国、シンガポールと対戦。2試合を終えて1勝1敗である中、今月にグループ屈指の強豪韓国とのホームアンドアウェイゲームに臨む。また昨年11月下旬に同国代表の監督に就任した石井氏は、アジアカップでチームをベスト16に導くと、先月28日までにFATと2026年7月までの契約延長で合意している。