モンテディオ山形は今月13日開催の明治安田J2リーグ第10節でベガルタ仙台と対戦。今季初のみちのくダービーで違反行為が確認された後、ファンサービス中止により一部サポーターへの批判が相次ぐ中、サポーター同士のトラブルも発生したという。


 この一戦では、山形のゴール裏から服がピッチに投げ込まれており、その時の様子をインターネット動画配信サービス『DAZN』の中継カメラが捉えている。また、YouTubeでは試合終了直後のゴール裏の様子が8分近くの動画により投稿されている。この動画では、試合終了直後にとあるサポーターが別のサポーターに対して靴を投げつけ、靴が顔に直撃するシーンが捉えられているほか、選手たちや渡邉晋監督がゴール裏のサポーターに頭を下げて挨拶する際、ピッチに向かって水をかけるサポーターの様子も。この行為には監督や一部の選手が反応。一触即発のムードとなったが、スタッフが制止している。

 さらに選手たちがゴール裏を離れてメインスタンドに向かう際、ひとりのサポーターが前の椅子を思い切り蹴っているほか、ピッチに向かって中指を立てるサポーターの姿も。
少なくとも5つの違反行為が確認されていることから、ネット上では「犯罪だ」「これだとサポーター離れるよ…」「ゴール裏の治安悪い」「これだけ違反行為があると、そりゃファンサービス中止になるよな」といった声が。クラブに「違反行為に及んだ人を特定して、無期限入場禁止処分を科して」と要望するファン・サポーターもいる。

 山形は13日9時30分より山形県総合運動公園第3運動広場で一般客やメディア向けの公開トレーニングを実施。トレーニング終了後にファンサービスを行う予定だったが、仙台戦で複数の違反行為が確認されたこともあり、ファンサービスは急遽中止となっている。

 なお、Jリーグ公式戦での侮辱行為については、大宮アルディージャがNACK5スタジアム開催のJ3第4節の奈良クラブ戦で、ピッチに向けて中指を立てたサポーター1名に対して無期限入場禁止処分を科している。厳罰化を求める声が多い中、山形が仙台戦での違反行為についてどのような声明を発表するのか注目が集まる。