ガブリエル シャネルの時代から、映画への情熱と創造への揺るぎないコミットメントを受け継いできたシャネル(CHANEL)は、2024年にメンターシッププログラム「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS」を始動しました。その延長線上に位置づけられる一般公開プログラム「CINEMA WEEKS」が、4月24日より東京・銀座のCHANEL Nexus Hallで開催されます。
本企画は単なる上映イベントではなく、次世代の映画表現をどのように育み、継承していくのかという問いに対する、ひとつの応答でもあります。

シャネルが“映画の未来”に光を当てる理由──「CHANEL ...の画像はこちら >>
©CHANEL
メゾンと映画、その長い関係性 シャネルにとって映画は、単なる文化支援の対象ではありません。ガブリエル・シャネル自身の時代から、映画とファッションは互いに影響を与え合いながら発展してきました。衣装、身体、物語、そして時間。映画という総合芸術は、シャネルの創造性と深く結びついてきた領域でもあります。今回のプログラムは、その歴史的な関係性を背景にしながら、現在進行形の創造へと視点を移しています。

是枝裕和とともに構築される「継承の場」 本プログラムは、日本映画界を代表する監督である是枝裕和とともに設計されています。2024年11月に行われたマスタークラスには、是枝監督に加え、ティルダ・スウィントン、安藤サクラ、役所広司、そして西川美和らが参加。映画制作を志す若い世代とともに、対話と実践を通じて「第七芸術」への理解を深める場が設けられました。このプロセスを経て選出された3名の若手監督が、本プログラムの核を担います。

シャネルが“映画の未来”に光を当てる理由──「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS CINEMA WEEKS」が示す継承と創造
左から、役所広司、西川美和、是枝裕和、ティルダ スウィントン、安藤サクラ
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“作品をつくる機会”そのものの意味 今回上映されるのは、首藤凜、田中さくら、古川葵の3名による短編作品です。重要なのは、これらが単なる受賞作品ではないという点です。
映画制作において、特に若手監督にとっては「制作の機会そのもの」が極めて限られています。資金、環境、人的ネットワーク——それらが揃わなければ、作品はそもそも生まれません。本プログラムは、そうした現実に対して、学びから制作、そして公開までを一貫して支援する構造を持っています。つまりここで提示されているのは、“作品”だけではなく、“作品が生まれる環境”そのものです。

シャネルが“映画の未来”に光を当てる理由──「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS CINEMA WEEKS」が示す継承と創造
左から、首藤凜、田中さくら、古川葵
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人と人との関係を描くという主題 3作品に共通するテーマとして浮かび上がるのが、「人と人との関係性」です。見知らぬ他者との距離感、姉妹の記憶のズレ、過去の関係がもたらす緊張。いずれの作品も、個人的でありながら普遍的な感情に向き合っています。ティルダ・スウィントンが指摘するように、現代において人間同士の関係を描くことは、芸術にとって極めて切実なテーマのひとつです。このプログラムは、その問いを新しい世代の視点から提示しています。

シャネルが“映画の未来”に光を当てる理由──「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS CINEMA WEEKS」が示す継承と創造
『親切がやって来る』監督:首藤凜
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映画という“織物”のメタファー 本プログラムの象徴として制作されたトロフィーは、シャネルを象徴する素材であるツイードから着想を得ています。ツイードが複数の糸を織り合わせて生まれるように、映画もまた、多くの人の出会い、感情、時間が重なり合うことで成立する芸術です。この比喩は、映画制作の本質を端的に示しています。


シャネルが“映画の未来”に光を当てる理由──「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS CINEMA WEEKS」が示す継承と創造
『夜明け』監督:田中さくら
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継続することで意味を持つプロジェクト 本プログラムの価値は、一度きりのイベントではなく、「継続すること」にあります。是枝裕和監督自身も、この取り組みが次の世代へとつながっていくことへの期待を語っています。また、参加した監督たちにとっても、この経験は単なる成果発表ではなく、次の制作へと続くプロセスの一部として位置づけられています。

シャネルが“映画の未来”に光を当てる理由──「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS CINEMA WEEKS」が示す継承と創造
『夕べの訪問客』監督:古川葵
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映画の未来に光を当てるということ 「CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS」は、若手支援プログラムであると同時に、映画という芸術の未来に対するひとつの提案でもあります。それは単に新しい才能を見出すことではなく、どのような環境で、どのような関係性の中で作品が生まれるのかを問い直すことでもあります。映画は完成された作品としてだけではなく、人と人との関係や時間の積み重ねの中で成立するものです。このプログラムが示しているのは、そのプロセスに対する静かな、しかし確かなまなざしです。

INFORMATION
CHANEL AND CINEMA – TOKYO LIGHTS CINEMA WEEKS
会期:2026年4月24日(金)~5月24日(日)
会場:CHANEL Nexus Hall(シャネル銀座ビルディング 4F)
入場:無料(予約優先)
予約開始:2026年4月13日(LINEミニアプリ)
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