2026年4月4日、鎌倉に新たなブランドの拠点が誕生しました。ATTITUの初となる直営店です。


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Courtesy of Tsuchiya Kaban

場所は、土屋鞄製造所の鎌倉店。これまで同ブランドが築いてきた空間の2階をリニューアルし、ATTITUの世界観を体現する場として再構成されています。単なる新店ではなく、既存の文脈の中に新しいレイヤーを差し込むような試みです。

土屋鞄が“正解のない鞄”へ──ATTITUが鎌倉に示した新しいスタンダード
photo by ©FASHION HEADLINE

土屋鞄といえば、日本におけるクラフトブランドの象徴的存在のひとつです。ランドセルから始まり、革製品へと領域を広げながら、「正確で丁寧なものづくり」という価値を積み重ねてきました。その背景には、“良いものには正解がある”という思想があったとも言えます。

土屋鞄が“正解のない鞄”へ──ATTITUが鎌倉に示した新しいスタンダード
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そうしたブランドから派生したATTITUは、「正解はない」を新しいスタンダードに掲げます。それは従来の価値観を否定するものではなく、むしろその延長線上にある転換です。精度や完成度を突き詰めた先に現れる、“揺らぎ”や“余白”を肯定する姿勢とも言えるでしょう。

土屋鞄が“正解のない鞄”へ──ATTITUが鎌倉に示した新しいスタンダード
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プロダクトにもその思想は明確に表れています。バックパックを中心とした新作は、軽量なナイロン素材とミニマルな構造によって構成され、ドローストリングが生む柔らかなフォルムが特徴です。機能性を担保しながらも、どこか“抜け”を感じさせるバランスが設計されています。


土屋鞄が“正解のない鞄”へ──ATTITUが鎌倉に示した新しいスタンダード
Courtesy of Tsuchiya Kaban

今回新たに加わったシューズも同様です。レザーとメッシュを組み合わせたアッパーに、Vibramソールを採用。革靴とスニーカーの中間に位置するような設計は、用途やスタイルを固定しないアプローチを体現しています。履く人の解釈に委ねられる余地が残されている点が、このブランドらしさと言えるでしょう。

土屋鞄が“正解のない鞄”へ──ATTITUが鎌倉に示した新しいスタンダード
Courtesy of Tsuchiya Kaban

こうしたプロダクトのあり方は、空間にも引き継がれています。鎌倉店の2階に設けられた店舗は、余白を意識した構成の中に、さりげない遊び心が差し込まれた設えとなっています。歴史と新しいカルチャーが交差する鎌倉という土地とも呼応し、プロダクトだけでなく“態度”そのものを体験する場として機能しています。

土屋鞄が“正解のない鞄”へ──ATTITUが鎌倉に示した新しいスタンダード
NYLON BACKPACK M 002 ¥39,600(tax included)| Courtesy of Tsuchiya Kaban

土屋鞄がこれまで積み重ねてきたのは、“正解に近づくためのものづくり”でした。ATTITUが提示するのは、その先にある“正解を手放したものづくり”です。

完成度を高めることから、余白を残すことへ。
用途を定義することから、解釈を委ねることへ。

ATTITUの鎌倉店は、その転換点を静かに示しています。


【店舗概要】
店舗名 :ATTITU 鎌倉店
所在地 :神奈川県鎌倉市由比ガ浜1-10-2
※TSUCHIYA KABAN 鎌倉店2Fに展開
営業時間 :10:00~18:00
定休日 :毎週火曜日(臨時休業あり)
オープン日 :2026年4月4日(土)
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