ストリートとモード、それぞれの文脈を牽引してきた2つのブランドが、再びひとつの表現へと収束します。A BATHING APE(以下、BAPE®)は、COMME des GARÇONSとのカプセルコレクション「A BATHING APE® × COMME des GARÇONS 2026SS COLLECTION」を発表しました。
「BAPE STORE® コム デ ギャルソン大阪」限定で展開されます。

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Courtesy of A BATHING APE®
本コレクションのキーワードは「ポップアート」です。シルクスクリーンプリント特有の版ずれや掠れといったアナログな表情を取り込みながら、両ブランドのアイコニックなモチーフを新たな視点で再構築しています。

グラフィックを再解釈するということ BAPE®を象徴するAPE HEADやBABY MILO®、BAPE® CAMOといったオリジナルグラフィックは、モノトーンを基調に再構成され、そこにイエローやブルーの差し色が加えられることで、ポップアート的な強度を帯びています。ここで重要なのは、それが単なるリミックスにとどまらない点です。ずれやインクの滲みといったシルクスクリーン特有の偶然性をデザインとして取り込むことで、グラフィックそのものに時間性と物質感を与えています。ストリートが持つ複製性と、アートが持つ一点性。そのあいだにある緊張関係を、あえて可視化しているようにも見えます。

A BATHING APE®とコム デ ギャルソンが交差する、“ポップアート”としてのカプセルコレクション
Courtesy of A BATHING APE®

コム デ ギャルソンとの関係性 今回のコラボレーションにおいて象徴的なのが、ロゴの扱いです。“COMME des GARÇONS”のロゴの上に、“A BATHING APE®”および“BY BATHING APE”のロゴを上下反転で配置することで、視覚的な違和感を伴う構成が生まれています。この構成は、両ブランドの関係性を単なる並列ではなく、“編集された関係”として提示しているようにも感じられます。コム デ ギャルソンが長年行ってきた「既存の価値の転倒」というアプローチと、BAPE®の持つストリートの文脈が、ここで交差しています。


A BATHING APE®とコム デ ギャルソンが交差する、“ポップアート”としてのカプセルコレクション
Courtesy of A BATHING APE®

プロダクトとしての構成 ラインアップはTシャツ4型を中心に、コーチジャケット、オックスフォードシャツ、デニムショーツ、キャップ、ソックス、キーチェーンなど多岐にわたります。中でも印象的なのは、バックにAPE HEADを反復配置したコーチジャケットや、シープスキンを使用したBABY MILO®のレザーショルダーバッグです。これらは単なるグッズにとどまらず、グラフィックという概念を立体へと拡張した存在としても機能しています。

A BATHING APE®とコム デ ギャルソンが交差する、“ポップアート”としてのカプセルコレクション
Courtesy of A BATHING APE®

“限定性”という都市的価値 本コレクションは、「BAPE STORE® コム デ ギャルソン大阪」にて、2026年4月29日より数量限定で発売されます。ローカルに限定された展開でありながら、両ブランドのグローバルな影響力を踏まえると、この場所自体がひとつの目的地となります。都市の一角に設けられた限定的な場で、グローバルな価値が流通する──その構造自体もまた、現代のファッションのあり方を象徴していると言えます。

A BATHING APE®とコム デ ギャルソンが交差する、“ポップアート”としてのカプセルコレクション
Courtesy of A BATHING APE®

ストリートとモードの現在地 BAPE®とコム デ ギャルソンは、それぞれ異なる文脈からファッションを更新してきたブランドです。ひとつはストリートカルチャーから、もうひとつはモードの文脈から。今回のコレクションは、その両者が単に融合するのではなく、グラフィックというメディアを通して再編集されることで、新たな関係性を提示しています。それは、ストリートとモードの“中間”ではなく、両者が同時に存在する現在地を示しているのかもしれません。

INFORMATION
A BATHING APE® × COMME des GARÇONS 2026SS COLLECTION
発売日:2026年4月29日(水)
販売店舗:BAPE STORE® コム デ ギャルソン大阪(数量限定)
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