2023年9月24日(日)に愛知県田原市赤羽根海岸ロコポイントにて『第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP』が開催された。ここロコポイントは遠州灘に面し、広いビーチや広場が併設された珍しい立地で、大会やイベントなどが度々開催されている。

浜辺から向かって右奥にある沖へと伸びた長い堤防に沿って砂がつきやすく、ウネリが入ればAフレームのブレイクが現れ、初心者からエキスパートまで楽しめる遠浅で綺麗な砂のビーチである。

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『 TAHARA おいでん GIRL’S CUP 』とは2003年に伊良湖を代表するウィメンズプロサーファーの大沢裕子氏・三浦麻美氏・バッカー麻里衣氏の有志3名により、コンペ思考だけでなく、誰でも楽しめるフェスのような大会を目指し立ち上げられた。

長くサーフィンを続けていく上で、女性のライフスタイルの変化と共に進学・就職・結婚・出産それぞれの年代のサーファーが、それぞれのライフスタイルの中でサーフィンを続けていくことを応援することも目的としている。

この歴史ある大会は、現在プロとして世界で活躍をしている選手たちも過去に出場実績がある。ガールズサーファーの登竜門的立ち位置となるこの大会は、東海地方のみならず全国から多くの選手達がエントリーしており、10代から60代と選手層にも幅があることが特徴だ。

今大会は総勢125名の選手がエントリーし、当日はAM6時より開会式とルール説明が始まった。海に向かって西側がAポイント・東側がBポイントと2バンクで1ヒート12分、日本サーフィン連盟(NSA)のジャッジレギュレーションに則り、各クラスの演技レベルにあった採点方法で進行された。

スペシャルクラスを制したのはツインズガールズサーファーの姉、清水ひなた選手

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催
優勝した清水ひなた選手、セミファイナルでのライディング

大会当日の朝は前週までの蒸し暑い夏の日差しとは打って変わり、秋の涼しい風に包まれたが、昼にかけて徐々に気温が上がり東風が強く吹き始めた。昼前まではオフショアで海面もクリーンな状態を保っていたが、各クラスのファイナルが始まる頃には東風のサイドオンショアとなり、沖の強風からの東うねりで波のサイズは上がり1.5m程に。時には2m近い波も見られた。

スペシャルクラスのファイナルリストは、馬場心選手、ハナ・バッカー選手、清水ひなた選手、石井有沙選手の4名が出揃い、風波な上にインサイドのカレント、ワイドでクセのある難しい波に各選手は苦戦するも、清水ひなた選手がクリーンな波をつかみファーストターンで大きく板を返し6.33pt、難しいセクションへ2ターンと安定したライディングで5.50ptとトータル11.83ptで優勝を決めた。

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石井有沙選手。ファーストターンで大きくスプレーを飛ばし7.50ptを出すもバックアップが伸ばせず惜しくも2位。
歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催
3位の馬場心選手。難しい風波にバックハンドで大きくマニューバーを描く。
歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催
ハナ・バッカー選手はフロントサイドで際どいターンで攻め込む。

エキシビジョンはCS・QS・IBCと世界を転戦中のプロサーファーが参加し会場を盛り上げた

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催
左から山下海果、相田桃、都築虹帆、川瀬心那

エキシビジョンに参加した、日本を代表する選手たち。ショートボードからは都築虹帆選手・川瀬心那選手、ボディーボードは相田桃選手・山下海果選手、そしてロングボードは榊原寄子選手、の5名が参加。風波のハードコンディションの中、素晴らしい技で会場を沸かせた。中でも、都築虹帆選手・川瀬心那選手・山下海果選手の3名は世界大会で結果を残すほどのトップコンペティターで認知度も高く、多くの観客から注目を集めた。

CS:Challenger Series
QS:Qualify Series
IBC:International Bodyboarding Corporation

サーフィン体験会や地元小学生が参加する和太鼓の演奏、子供向けワークショップなども盛り沢山!

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催
地元の子供達や、選手・スタッフもみんなでビーチクリーンタイム
歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催
障がい児童を中心としたサーフィン体験の様子
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素晴らしい和太鼓演奏を披露してくれた地元和太鼓団体と小学生和太鼓チームの皆さん
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子供向けワークショップ

新実行委員長となった、プロボディーボーダー片山綾子氏のコメント

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片山綾子氏

今大会より、実行委員長はプロサーファーの金子藍氏からプロボディーボーダーの片山綾子氏へと引き継がれ、閉会式の挨拶では「選手やスタッフの皆さま、今日は遅くまで本当にありがとうございました。波がハードな中で、初めての大会だった方や、スペシャリストの方などレベルは様々でしたが、皆さんに楽しんで頂けたんじゃないかなと思います。運営面でたくさん反省点はありましたが、皆さんの頑張っている姿がとても印象的でした。私自身コンテストが好きなように皆さんもコンテストを楽しんで、これからも波乗りを楽しんでいってくれたら嬉しいです。今回の経験を活かして来年はもっと良い大会にできるように成長してここに帰ってきますので、皆さんもロコのいい波を堪能できるようにもっと腕を磨いて、楽しんで波乗りをしてください。」と、涙と共に感謝の気持ちを伝えた。

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

今回は “TAHARA おいでん GIRL’S CUP” 20周年ということで、閉会式には愛知のガールズサーフィン文化を牽引してきた大沢裕子氏・三浦麻美氏・バッカー麻里衣氏に実行委員からサプライズでお祝いが贈られた。

行政との連携や、地元の小学校和太鼓チームや飲食店など地域の協力のもと、伊良湖のプロ・アマガールズサーファーらが中心となり運営されている ”TAHARA おいでん GIRL’S CUP” 。

来年の記念すべき第20回大会もとても楽しみである。

大会結果

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ショートボード・スペシャルクラス
優 勝:清水 ひなた
準優勝:石井 有沙
第3位:馬場 心
第4位:ハナ バッカー

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ショートボード・オープンクラス
優 勝:川瀬 煌渚
準優勝:田中 亜矢
第3位:前田 はるき
第4位:木村 咲葵

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ショートボード・ビギナークラス
優 勝:福嶋 悠紀
準優勝:山中 真穂
第3位:天野 にこ
第4位:野口 絹子

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ショートボード・ママさん&シニアクラス
優 勝:中原 由未
準優勝:杉浦 知江
第3位:神谷 真理子
第4位:松浦 優

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ロングボード・スペシャルクラス
優 勝:川崎 智子
準優勝:市川 恵里香
第3位:松原 純恵
第4位:大塚 海音

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ロングボード・オープンクラス
優 勝:磯部 有紀
準優勝:村松 優
第3位:阿隅 香奈
第4位:あさ ゆうこ

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ロングボード・ビギナークラス
優 勝:井山 志津恵
準優勝:川原 美奈子
第3位:川合 真紀
第4位:村上 仁美

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ボディーボード・スペシャルクラス
優 勝:井島 真紀
準優勝:瀬田 七海
第3位:源馬 鮎海
第4位:野村 美也子

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ボディーボード・オープンクラス
優 勝:山本 孝江
準優勝:藤岡 みり
第3位:上村 有加
第4位:岸川 恵理子

歴史あるガールズサーファーのコンテスト“第19回 TAHARA おいでん GIRL’S CUP”が愛知県赤羽根海岸で3年ぶりの開催

ボディーボード・ビギナークラス
優 勝:阿部 みゅう
準優勝:松原 磨優美
第3位:佐久間 早希子
第4位:宮本 麻紀

大会概要

タイトル   :第19回TAHARAおいでんGIRLSʼCUP
開催日    :2023年 9月24日(日) 予備日 なし
開催場所   :愛知県田原市赤羽根(ロコポイントまたはロングビーチ)
主催     :おいでんガールズカップ実行委員会
賞典     :各クラス入賞者に景品
後援     :田原市 田原市教育委員会・渥美半島観光ビューロー
        NSA日本サーフィン連盟愛知支部・ティーズ・ヤシの実FM
        CBC未来つなぐPROJECT x ダイドー株式会社
協力     :一般社団法人スマイルビーチプロジェクト
        CBC未来つなぐproject・田原市商工会
内容     :ウイメンズのみのサーフィンコンテスト
        障がいを持つ子供たちのサーフィン体験教室
        (一般社団法人スマイルビーチプロジェクト主催コラボイベント)
参加資格   :アマチュアレディース
お問合せ先  :〒441-3424 愛知県田原市南神戸町仲北81-1
       シーク内 おいでんカップ実行委員会事務局
       TEL 0531-27-1334(10:00~18:00)
       mail@seeksurfshop.com

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