「もともとは自分のブログやインスタグラムでふざけて言い出したフレーズなんですよ。俺が好きでやっている“サーフ”と“ノーフ”って言葉の語呂がいいからというだけ。
そんなギャグで言っていたものが仕事になってしまった。本まで出せるなんて……びっくりです」。モデル 三浦理志 Age 50
自身による造語「SURF& NORF」の由来について話すモデルの三浦理志さんが野菜を育て始めたのは、今から約10年前のこと。
忙しく仕事をこなしながら趣味のサーフィンと料理を楽しんでいたある日、サーフィン仲間の先輩に声をかけられたことがきっかけだ。
「畑をやっていた先輩のお父さんが亡くなってしまい、畑をそのままにしておくわけにはいかず、先輩がその土地を引き継いだんです。そこで、一緒にやらないかと誘ってくれて」。
農に関して何のノウハウも持たないふたりだったが、畑を絶やすわけにはいかないと、力を合わせてとにかくやってみることに。若かりし頃ニュージーランドに遊学していた経験があり、大自然に囲まれて暮らす中で農への憧れを抱いていた三浦さんにとって、まんざらでもない機会だった。
「30代の頃から自給自足の生活をしてみたいと思っていました。昔から田舎に住みたい気持ちがある。そういう暮らしも悪くないなと」。
SURF DATA

サーフ歴:35年
始めたきっかけ:サーファーが格好良く見えたから
好きなサーファー:トーレン・マーティン。いろいろなサーフボードを乗りこなしスタイリッシュで個性的
お気に入りのサーフボード:RMDサーフボードのツインフィンとKUGENUMAサーフボードのシングルフィン
あなたにとってサーフィンとは:自分を形作ってくれたもの

三浦さんのホームポイントは神奈川県藤沢市にある辻堂。
NORF DATA

ノーフ歴:10年
畑に行く頻度:週1~2回
育てるのが好きな作物:にんにく。我が家でよく食べるので出来がいいとうれしい!
野菜作りで参考にしているもの:隣で畑をやっているおじいちゃん
あなたにとって農業とは:野菜のありがたみを教えてくれたもの

神奈川県座間市にある畑までは辻堂の自宅から車で約30分。広さ100坪ほどの畑の所有者は三浦さんの先輩で、農地を活かしたいという思いから賃料は無料。その先輩を含むサーフィン仲間4人で野菜を育てている。
photo by 熊野淳司、高橋賢勇、朴 玉順(CUBE)
text・edited by 高橋 淳
text by 菅 明美、増山直樹
