◆卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 最終日(11日、横浜BUNTAI)
男子シングルスで世界ランク4位の張本智和(トヨタ自動車)が決勝進出を決めた。準決勝で世界31位のカナク・ジャ(米国)を4―1で退けた。
ジャには2022年シンガポールスマッシュで1―3で敗れるなど、ジュニアの2試合を含めて過去1勝2敗と負け越していた。だが、約3年ぶりの対戦で世界4位の力を証明。相手の独特のハイトスサーブにも落ち着いて対応し、ラリー戦は確実につないで得点を重ねた。
第4ゲーム(G)は8―11で落とし、第5Gも10―6から2連続得点で追い上げられたが、最後はエッジでの得点で決着。静かに勝利を喜んだ。「(相手は)ここまで勝ち上がった理由が分かる安定したプレーで、特に4ゲーム目以降はすごく粘り強いプレーだった。僕ももっと粘り強くラリーで打ち勝っていこうと思ったので、そこで何とか粘り勝つことができた」と振り返った。
22年7月の欧州サマーシリーズで初代王者に輝いているWTTチャンピオンズ。「何よりも決勝で勝つという強い意志で臨むことが一番大事だと思う。横浜の皆さんの力を借りて、決勝でどっちが来ても絶対勝つように頑張りたい」。22歳が日本初開催で2度目の頂点を狙う。