仕事の仕方が自由度を増すとともに、サーフィンを楽しみながら、畑で農作業をたしなむ“ノーフ”が急増中だという。
そんな新しい価値観ともいえる「SURF&NORF」を実践する男たちは、改めて、自然とつながることの大切さや喜びを再認識したのかもしれない。
千葉県一宮町を拠点とするサーファーたちが始めた兼業農家「ザ ・ファーマーズ」。
サーフィンを追求していたら、自然と行き着いた農への道。よりよい世界をDIYで作るために、今日も海と畑を行き来する。
アイデアが膨らみ農場はどんどん拡大中!
育てやすくて量が採れるおいしい農作物を見つけるために、まずはいろんな種類を植えてみるのがザ・ファーマーズの作戦。そのために広大な敷地が必要なのだ。
ザ・ファーマーズ空撮。左が畑エリア、右が温室ハウスエリアだ。 ©️2021 Digital Earth Technology、Maxar Technologies上の2カ所のほかにも、山間の土地も借りてキウイを育てはじめた。

[温室ハウスエリア]
できることの幅がグンと広がる温室ハウス。苗を発芽させたり、果物や花を育てたり。冬場には葉もの野菜を育てるのに重宝する。堆肥も温室の中で発酵させている大切な場所だ。

[畑エリア]
温室ハウスから300mほど離れた畑では野菜を育てている。
コズミックコンポストで土を元気にする農法

日本初のコールドプレスジュース専門店、サンシャイン ジュースが推進している、ジュースの搾りかすを使った完全植物性の堆肥、コズミックコンポストを採用。パワーが強く、写真にある量で450坪くらいの農地に効くという。
サーフボード作りも生業という兼業ノーフ

森山さんと大西さんはサーフボード工場の運営が本業だ。自らも作業をしながら、日本中のサーファーのために最新の道具を生み出している。実はサーフボードの材料はエコじゃないところが悩みだという。
ここで買える!ザ ・ファーマーズの野菜と果物
ザ ・ファーマーズの拠点である千葉県一宮町は日本有数のサーフタウン。海沿いには、サーフィン仲間が営むこだわり溢れるお店が点在する。
現在以下の2店舗で朝採りの野菜や果物を販売中。ともに地域を盛り上げている。

アトランティック コーヒースタンド
プロサーファーの吉川共久さんが営むカフェ。
住所:千葉県長生郡一宮町一宮10091-1 波乗不動産1F
電話番号:090-1848-0469
営業:日の出~11:00(水・土・日曜~15:00)奇数週の金曜定休

パラソルクラブハウス
カフェやワーキングスペース、レンタルサーフボードロッカーなどが一体となった生活複合施設。テラスでバーベキューを楽しむこともできる。
住所:千葉県長生郡一宮町一宮10113-3
電話番号:0475-44-5549
営業:7:00~18:00(季節により変動あり)無休
photo by 熊野淳司、高橋賢勇、朴 玉順(CUBE)
text・edited by 高橋 淳
text by 菅 明美、増山直樹
