東京五輪スケートボード・パーク競技の女子決勝が4日、有明アーバンスポーツパークで行われ、日本の四十住さくら(よそずみ・さくら=19)が60・09点で優勝し、金メダルを獲得。初代女王に輝いた。
決勝でその本領を発揮した四十住。ラン1、コーナーで伸びのあるフロントサイドスミスグラインドをメイクすると、予選で見せなかったバックサイド540をラストで2連続。大会最高得点の60点台をスコアし、優勝を確実にした。
競技前のインタビューで「夏に満開の“桜”を咲かせる」と語っていた四十住。今回、それを有言実行した形となった。
Photo by Ezra Shaw/Getty Images一方、12歳10ヶ月で夏季五輪最年少での出場となった開心那(ひらき・ここな)は、全体的に予選の滑りと構成を変えることはなかったが、個々の技の難易度をアップ。ラン1で得意のノーズグラインド、続いてキックフリップインディーエアーをメイクし、58・05点で銀メダルを手にした。
岡本碧優は4位で涙

今回4位となった岡本碧優(おかもと・みすぐ=15)は、予選をトップで通過。決勝最終ランでは頭ひとつ抜けたハイエアーを披露。強気なライディングを展開させた。しかし終盤、得意技の540の途中で前後を乗り換える「540バリアル」メイクするも、ラストトリックで落下し、53・58点で4位に終わった。
岡本は、「最後のフリップインディーエアーが乗れなくて。とても悔しいです。
日本生まれのスカイが銅メダル
今回銅メダルを獲得したスカイ・ブラウンは宮崎に生まれ、10年間を日本で過ごした。イギリス代表として出場したが、表彰式後のインタビューでは「ホームに帰ってきているようです」とコメント。
「めっちゃうれしい。さくらも心那も一緒に(メダルを取れて)もう、ヤバイ」。メダル獲得に喜びを爆発させるとともに、友人でよきライバルでもある四十住と開のメダル獲得を笑顔で称えた。昨年、頭蓋骨を折る大怪我したことで出場が危ぶまれていたが、本番ではそれを感じさせない滑りを披露。決勝最終ランでは高難易度の連続トリックを見せ、会場を大いに沸かせた。
四十住さくら コメント
1本目ノーミスで滑って、2本目と3本目で失敗しちゃったので、100%全力は出しきれなかったんですけど、時間をかけて練習してきたファイブ(540エアー)のコンボを決めて金メダルを取ることができてうれしいです。後悔ないくらい練習してきたので、それが結果につながったと思っています。日本(大会)もアジア(大会)もオリンピックも初代で優勝できてすごくうれしいです。(喜びは)やっぱり先に家族に届けたいです。ストリートの堀米くんも、椛(もみじ)も金メダル取っていたので、それに負けないように金メダル取りたいという気持ちでやっていました。
開心那 コメント
(銀メダルは)すごく重いです。今までで一番重いです。
大会結果
優勝:四十住さくら (日本)
2位:開心那(日本)
3位:スカイ・ブラウン(イギリス)
4位:岡本碧優(日本)
text by 佐藤稜馬
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