FOMCで議長や副議長と同様に影響力のあるNY連銀のウィリアムズ総裁はどこかで利下げするとの見通しを維持したものの、利下げの緊急性を感じておらず、また、利上げは自分の基本シナリオではないが、データが正当化したら、可能性があると排除しなかった。また、本年のFOMCの投票権を有しているボスティック米アトランタ連銀総裁も年末までに利下げできる状況にはならないだろう、と慎重な姿勢を見せている。
商品価格の平均をあらわした指標CRB指数は、昨年12月の260付近から298まで再び上昇基調にあり、22年8月来の高水準で、根強いインフレが示唆される。
最新の先週分新規失業保険申請件数(13日)は21.2万件と、前回から増加予想に反し横ばいとなり、労働市場の底堅さが再表明された。
米4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は15.5と、3月3.2から低下予想に反して上昇し、22年4月来で最高となった。
■米4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:15.5(3.2)
仕入れ価格:23.0(3.7)
販売価格:5.5(4.6)
新規受注:12.2(5.4)
雇用者数:-10.7(-9.6)
週平均就業時間:-18.7(-0.2)
6か月先
景況指数:34.3(38.6)
仕入れ価格:54.5 (38.0)
販売価格:34.4(37.1)
新規受注:42.8(49.9)
雇用者数:12.8(5.8)
週平均就業時間:17.3(-0.6)