■株式見通し:コアCPIが予想を下回り、ひとまず前日の大幅な下げに対する自律反発の動き
■Jフロント、22/2営業利益 黒字転換93.80億円、23/2予想 123.9%増 210億円
■前場の注目材料:トヨタ、トヨタ系、EV電池の生産性100倍、ムダ省き原価6割低減
■コアCPIが予想を下回り、ひとまず前日の大幅な下げに対する自律反発の動き
13日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開になりそうだ。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から小動きで始まろう。
テクニカル面では5日、25日線によるデッドクロス接近によって短期シグナルは陰転してきている。同水準に接近する局面においては、戻り待ちの売り圧力が警戒されやすいと考えられ、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、インデックスに絡んだ売り仕掛け的な動きも入りそうである。そのため、自律反発は意識されるものの、積極的にリバウンドを狙った動きにはなりづらく、スタンスとしては戻り売りとなろう。
また、マザーズ指数は続落とはなったものの、25日線を支持線として意識される形状だった。同線を支持線とした底堅さが見られるようだと、短期的なリバウンド狙いの資金はグロース市場銘柄に向かいやすいだろう。そのほか、昨日は原発関連として物色されていた東電力HDは475円まで急伸した後は、下落に転じていた。回転の速い資金が中心と見られるため、材料株などへの物色には資金の逃げ足の速さに注意する必要がありそうだ。そのほか、決算では昨日の引け後に発表した日置電、Jフロント、ビックカメラ、ニッケ、ボードルア、近鉄百貨店などが注目されよう。
■Jフロント、22/2営業利益 黒字転換93.80億円、23/2予想 123.9%増 210億円
Jフロントが発表した2022年2月期決算は、売上収益が前期比3.9%増の3314.84億円、営業損益は93.80億円(前期は242.65億円の赤字)の黒字に転換した。前期の百貨店・パルコでの店舗休業や時短営業の反動増などにより、売上収益は前年に比べ増加。営業利益は子会社株式売却益や固定資産売却益、構造改革関連費用の計上等が影響した。23年2月期は、売上収益が前期比11.6%増の3700億円、営業利益は同123.9%増の210億円を計画。コンセンサス(282億円程度)には届かず。
■前場の注目材料
・米長期金利は低下
・VIX指数は低下(24.26、-0.11)
・米原油先物は上昇(100.60、+6.31)
・米国景気の拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・トヨタトヨタ系、EV電池の生産性100倍、ムダ省き原価6割低減
・ホンダ電動化に5兆円、EV30車種、年産200万台
・Jパワー千葉の2ガス火力発電所を売却、マッチング1号案件
・川崎重エアバスと水素航空機で連携、供給網構築へ共同調査
・シャープデジタルヘルス主軸に、呉CEOが抱負
・任天堂本社隣接地に第2開発棟建設、27年12月完成
・三井物産インドネシアでCO2回収・利用・貯留事業化、プルタミナと共同
・伊藤忠「アンダーアーマー」のドーム株式取得で合意
・トヨタEV国内投入、新たな販売モデルの確立目指す
・マツダ国内2工場停止、コロナ禍で部品調達に支障
・ソニーグループ米エピックに追加出資、エンタメ協業深化
・三菱電機電力制御用パワー半導体、福山工場で量産
・ニコン次世代映像制作に参入、東京・平和島に拠点
・NEC東北大とCFRP開発後押し、航空機軽量化に貢献
・AGC透明アンテナ開発、窓ガラスに設置可能
・カネカペロブスカイト太陽電池、変換効率20%超目指す
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月機械受注(船舶・電力除く民需)(前月比予想:-1.5%、1月:-2.0%)
・08:50 3月マネーストックM3(前年比予想:+3.2%、2月:+3.2%)
<海外>
・時間未定 中・3月輸出(前年比予想:+13.0%、2月:+6.2%)
・時間未定 中・3月輸入(前年比予想:+8.4%、2月:+10.4%)
・11:00 NZ準備銀行が政策金利発表