■株式見通し:FOMC前にショートに傾いたポジションを若干ニュートラルに近づける動きも
■3Dマトリクス、22/4営業損失 ▲27.36億円、23/4予想 赤字縮小▲16.94億円
■前場の注目材料:ファインシンター、愛知・春日井第一の緩衝器全ライン、24時間無人稼働に
■FOMC前にショートに傾いたポジションを若干ニュートラルに近づける動きも
15日の日本株市場は、イベント通過待ちながらも底堅さを見極める動きになりそうだ。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開になりそうだ。ただし米PPIは5月も上昇が加速したものの、コンセンサスの範囲内だったこともあり、波乱に繋がるような相場展開とはならなかった。もっとも、CPIに続いて大幅な伸びだったこともあり、市場ではFOMCにおいて0.75%の利上げを織り込みにいっていた。ただし、それ故に0.5%だった場合には行き過ぎたショートに対するカバーの動きが強まる可能性は想定しておく必要はありそうだ。そのため、売り先行ながらも売りヘッジの動きはそれ程強まらず、次第に底堅さが意識されてくるだろう。
日経平均は連日でマドを空けて下落となり、直近で2000円程度の下落を見せたこともあり、ショートも積み上がっていると考えられる。
物色の動きとしては指数インパクトの大きい値がさ株などは引き続き手掛けづらさはあるものの、ショートに傾いたポジションを若干ニュートラルに近づけるなかにおいて、ハイテク株などへは買い戻しの動きは意識されやすいところ。また、FOMC通過後は日銀の金融政策決定会合に市場の関心が移るなか、日米金利差を狙った海外勢による資金流入への思惑も高まりやすく、円安のプラス面を手掛かりとした自動車株など輸出関連への物色も意識されそうである。そのほか、底堅い値動きのなか、低迷する中小型株などへは値ごろ感からの買いも入りそうだ。
■3Dマトリクス、22/4営業損失 ▲27.36億円、23/4予想 赤字縮小▲16.94億円
3Dマトリクスが発表した2022年4月期業績は、営業損失が27.36億円だった。
■前場の注目材料
・ナスダック総合指数は上昇(10828.35、+19.12)
・1ドル=135.40-50円
・SOX指数は上昇(2689.89、+16.89)
・VIX指数は低下(32.69、-1.33)
・米国景気は拡大
・コロナ流行下の経済活動正常化
・日銀は金融緩和を長期化
・ファインシンター愛知・春日井第一の緩衝器全ライン、24時間無人稼働に
・出光興産来年度に山口製油所の操業停止、需要減に備え供給再編
・九州電力千葉LNG火力から撤退、投資回収見込めず
・日立造船メタネーション実証、ゴミ処理場CO2活用
・住友商事製造業向けDX、まずベトナム200社超に提供
・丸紅ルナタスと提携、中東で医薬品・医療機器の販売参画
・リンナイ米グリフィン工場の能力増強、瞬間式給湯器の需要増対応
・富士フイルムDX人材300人超育成、変革のスピードアップ
・三井化学カラーレンズの色覚刺激、心身の状態改善、東北大などと共同研究
・セルソースアニコムHDと提携、動物向け次世代再生医療開発
・積水化可燃性ゴミを微生物で資源化、新ブランド立ち上げ
・参天製薬UBEとの点眼剤再申請、FDAが受理
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 4月機械受注(船舶・電力除く民需)(前月比予想:-1.3%、3月:+7.1%)
<海外>
・07:45 NZ・1-3月期経常収支(予想:-59.63億NZドル)
・11:00 中・5月鉱工業生産(前年比予想:-0.9%、4月:-2.9%)
・11:00 中・5月小売売上高(前年比予想:-7.1%、4月:-11.1%)