*15:15JST アクセスグループ Research Memo(5)「学校広報事業」で外国人留学生向け事業を拡大中
■アクセスグループ・ホールディングス<7042>の事業概要

1. プロモーション
プロモーション事業は、傘下で創業母体となる(株)アクセスプログレスにおいて、企業・法人の販売促進活動をサポートする。大手から中小企業まで650社以上のクライアントを有しており、住宅やケーブルテレビ、アパレル、旅行、自動車販売など幅広い業界においてセールスプロモーションに特化したサービス(パンフレット、Webサイト、DMなどクリエイティブの制作・印刷・発送)等をワンストップで請け負う。
また、アクセス業務推進センターでは、データ管理、発送・作業代行、キャンペーン事務局、印刷、テレマーケティング等を手掛けている。

2. 採用広報
採用広報事業は、傘下の(株)アクセスヒューマネクストにおいて、主に新卒を中心とした若年者に向けた採用広報事業を行う。就職情報サイトや、就活生や若手社会人向けの合同企業説明会の企画運営のほか、WEB・紙・ノベルティなど各種広報物制作や採用業務の一部代行に至るまで、クライアント企業の採用活動全般を包括的にサポートする。東京(青山一丁目、渋谷)・大阪、名古屋駅前の4か所に自社オフィス隣接のイベントスペースを保有し、運営を最大限効率化している。このスペースを中心に、大学別、地域別等テーマごとに年200回以上のイベントを実施し、就職したい学生と企業とのマッチング精度を高めている。また、新卒人材紹介やダイレクトリクルーティングアプリの運営、中途採用広報なども手掛ける。


3. 学校広報
学校広報事業は、傘下の(株)アクセスリードにおいて、進学希望者に向け、学校法人などの教育機関の広報や業務代行などを行っている。19年前に新聞の全面広告を使い、大学の入学パンフレット請求を一括で受け付ける企画を立ち上げることで成長した事業であり、学校案内の制作、Web出願システムの導入、オープンキャンパスの企画運営を展開しているほか、大学・専門学校だけでなく官公庁や教育団体の広報ツールも手掛ける。

同社は、こうした企画を立ち上げて取引を広げ、個別の提案を行っていく拡販スタイルを持ち、長期の取引継続や信頼感を獲得している。既に日本語学校生向け進学情報で最大規模を誇る学校広報事業の強みを広げ、採用広報事業でも日本で就職を希望する外国人留学生と採用したい企業とのマッチングサービスを強化する等、外国人留学生向け事業を拡大していく。進学情報と生活情報、就職情報を網羅できる3つの事業フィールドを最大限活かし、各事業フィールドでマネタイズする仕組みを構築しようとしている。「外国人留学生といえばアクセスグループ」を目指し、日本の少子化・労働力不足の解決に貢献する。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)



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