レビュー

名門ケンブリッジ大学。800年以上の歴史を持ち、ニュートンやダーウィン、チューリングなど、多様な分野で世界的な人材を輩出してきた。


本書の著者、飯田史也氏は、ケンブリッジ大学工学部の教授である。スイス連邦工科大学チューリヒ校とケンブリッジ大学で16年にわたり教壇に立ち、200人以上の教え子を世界へ送り出してきた。
飯田氏は本書で、次のように断言している。
――ケンブリッジ大学に入ることは簡単ではありませんが、一度入学すると、学問分野にかかわらず、ほとんどの学生が失敗することなく驚異的に成長し、自らの道を切り開いていきます。
では、なぜそのようなことが可能なのか。
その理由は、ケンブリッジ大学には「ケンブリッジ流の学び方」が存在するからだという。本書は、その学び方を飯田氏自身の体験と解釈をもとに整理し、誰でも実践できる形で「学びの7つの掟」として紹介した一冊である。
特に印象的なのは、他者とのコミュニケーションが学びの中心に据えられている点だ。学びとは、講義を聞いたり本を読んだりしながら、ひとりで黙々と行うものだと考えている人にとっては、大きな気づきになるだろう。
本書は、学生はもちろん、生涯にわたって学び続けたい大人にも多くの示唆を与えてくれる。しばらく学びから遠ざかっていた人にも、ぜひ手に取ってほしい一冊である。

本書の要点

・本質的な学びとは、知識を自分の中に取り込み、自分の言葉で語れる状態にまで昇華することである。

そうした学びは深く持続的に作用し、人生そのものを形づくっていく。
・学びとは本質的に言葉を用いたコミュニケーションであり、人間の学びからコミュニケーションを切り離すことはできない。
・忙しくて学ぶ時間がないなら、学びを妨げている要因と日常の活動をリストアップしてみよう。そのうえで、「学びのコミュニケーション」を通じて築いた「学びのチーム」が、どのように自分の学びに貢献できるかを考えてみる。



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