木村拓哉(51)の主演ドラマ「Believe-君にかける橋-」(テレビ朝日系)が25日から始まる。18日にはキャスト登壇イベントが都内で開催され、初めて夫婦役を演じる天海祐希(56)や初共演の竹内涼真(30)ら共演者8人が出席した。
今作は、“32年に及ぶ木村のキャリアの中でも絶対に失敗が許されない作品”と関係者の間で言われている。昨年公になったジャニーズ事務所の性加害騒動の影響は木村といえども例外ではなく、複数のCM契約が消滅。「劇場版 教場」の企画も白紙になったと報じられた。
またテレビ朝日系で2022年4月期に放送された「未来への10カウント」と2234月期の「風間公親-教場0-」(フジテレビ系)の平均視聴率は、“木村=高視聴率男”には有り得ないほどの低い数字を記録。今回の「Believe~」が木村にとって正念場なのは間違いない。
実は、そんな“勝負作”に企画段階からケチがついた。
■「グランメゾン東京」ロケと重なりドラマの撮影も遅れてスタート
「こんなにも負の連鎖が続くものでしょうか……ようやく撮影も始まったこの『Believe~』の情報解禁日は2月29日と決められていました。それも局の広報ではなく、木村さん個人のインスタグラムでまず解禁にするという異例な方法です。そしてそれを受けてテレ朝はもちろん、主要マスメディアは『Believe~』の木村拓哉一色になるはずだったのです。
その後、木村はテレ朝のバラエティー番組に番宣のプロモーションとして出演もしているのだが、木村のゲスト出演でその番組の注目度が高かったという報告は聞こえてこない。さらに意気揚々と臨んだスタッフたちの戦意が尻すぼみ状態になりつつあるというのが、撮影スケジュールの問題だ。
1クールの連続ドラマの基本的な撮影収録スケジュールはオンエアのおおよそ2カ月前といわれるが、この「Believe~」に関しては3月27日がクランクイン初日と、かなり押したスタートだった。
「この原因と思われるのが、木村さんがインスタにも度々アップしていたTBS系『グランメゾン東京』スペシャルドラマ撮影のためのフランス・パリ往復です。
“クランクイン初日にドラマの未来を指し示すような奇跡の七色の虹が出現!”と盛り上げる同局だが、木村にとって「Believe~」が命取りにならないことを祈るばかりだ。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)