中居正広氏(52)の代理人弁護士が5月12日、フジテレビが設置した「第三者委員会」に対して反論。「一般的に想起される暴力的または強制的な性的行為は確認されなかった」としたうえで、そのような結論に至った証拠の開示を求めた。
中居氏と第三者委員会の"全面対決"に発展しそうな雲行きだが、ここで注目されるのが、中居氏と被害者である元女性アナウンサーAさんとの間でトラブルになった日の出来事だ。
「中居氏側と女性側の間にはすでに示談が成立しており、守秘義務も結ばれていました。フジの第三者委員会は報告書の中では、『女性A側は、当委員会に対する守秘義務の全面解除に応じる旨回答した』『しかし、中居氏側は、守秘義務の範囲内の事項についてはヒアリングに応じないとし、当委員会に対して女性Aの守秘義務を解除しない旨を回答した』と明記してあります。Aさん側は守秘義務解除を認めているのに、あたかも中居氏のせいで被害当日の様子をオープンにできないように受け取られました。もし、今回の代理人の主張のように彼も解除に賛成していたのであれば、印象はまったく別のものになったでしょう」(ワイドショー関係者)
■「守秘義務にこだわらず約6時間にわたり誠実に回答」と中居氏側
CMスポンサーが200社以上も広告出稿を取りやめた「フジテレビ問題」のきっかけともなったトラブルだけに、“当日、何があったのか……”について世間の関心が高いのは当然のことだろう。
「第三者委員会の目的は、フジの企業体質、つまりハラスメントにどう対応してきたのか。また、企業として女性の"上納文化"などがあったのかを調査することでした。そして、フタを開けてみれば、中居氏とAさんとのトラブルだけでなく、別のタレントのスイートルームの件など、個々の事案に対しても詳しく明記されていた。この報告内容に『守秘義務にこだわらずに約6時間にわたり誠実に回答した』と主張する中居氏の発言が本当にほとんど反映されていないとしたら、代理人が言うように"公平性""中立性"に中居さんが疑問を抱いたとしても不思議ではありません」(同)
"性暴力"と認定された中居氏が、現在でも守秘義務を解除し「公開してもいい」と思っているのであれば、何か思うところがあるのだろう。
「女性アナウンサー側も守秘義務解除を認めていたわけですから、今後、裁判なども含めて"何があったか"が表に出てくる可能性があります。とはいえ、密室の中で行われた男女間のこと。そういう意味では、簡単に"正しい""間違っている"とは言い切れない。
調査報告書の公表から1カ月以上経ってから反論を開始した中居氏に対し、《なぜ今頃?》《記者会見を開いた方がいいのでは》といった声もSNS上で出ている。フジテレビ騒動はまだ波乱がありそうだ--。
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