社会学者・古市憲寿氏(40)の最近の発言をめぐり、視聴者との間に溝が生まれつつある。


 それが露わになったのが、フジテレビと親会社が設置した第三者委員会が調査報告書で「業務の延長線上の性暴力」と認定した元タレントの中居正広氏(52)について、古市氏が擁護するような言動をしたこと。

5月16日放送の「旬感LIVEとれたてっ!」(関西テレビ)で、古市氏は第三者委について、「あくまでフジテレビのガバナンスに対する組織」とし、「中居氏の行いが性暴力だったかに焦点をあてる必要はない」と持論を展開した。


 6月3日には、自身のXで、中居氏側の証拠開示の請求を拒否した第三者委に対し、「『二次被害』というマジックワードを武器に、説明責任から逃げ続けるなら、第三者委員会の信頼性そのものが失われかねない」「相当にまずい、クリティカルな問題を認識しているからこそ、回答から逃げたと思われても仕方がないですね」と、猛烈に批判している。


 さらに6月4日に出演した「旬感~」で、3日に死去した長嶋茂雄氏の訃報を受け、「本当はこういう時に中居さんとかにコメントして欲しかったですけどね」と、中居に想いを馳せるコメントをした。こうした一連の古市の発言に対し、視聴者からは《古市氏って忖度しない頭の良い人だと思ってたけど、ガッカリ》《古市さんって一貫して中居さん寄り。一人の友人としてのコメントとしか思えない発言が多い》といった反応が出ている。


■忖度せずズバズバ言うスタイルが特長的だったが…


「古市さんは、今年1月23日、フジテレビの情報番組『めざまし8』に出演した際、『もう、フジテレビに出られなくなってもいいから言うんですけど、やっぱり、フジサンケイグループ代表の日枝さんを中心とする経営陣が一回全部どいてもらわないと、この問題も収束しないと思う』と発言したように、忖度せずにズバズバ言うスタイルが特徴的でした。賛否はありつつも、その姿勢を評価する視聴者も多くいましたが、そんな古市さんが中居さんに関してはプラスになる発言に終始しており、今まで貫いてきたスタイルはなんだったのか……と古市さんに対する見方が変わったという視聴者もいるようです」(報道関係者)


 これまでも古市氏の発言は世論の大半と乖離したものもあったが、それが許されていたのは、古市が特定の団体や人物に忖度しない、独自路線を貫いてきたことへの視聴者の信頼が多少なりともあったからだろう。


「古市さんはかねてよりSMAPファンを公言しており、今年1月22日には中居さんへの想いを1000文字を超える長文をXに投稿したほどです。そのため、古市さんの最近の発言は、中居さんを擁護したいという私情によるものと見る視聴者も多い。忖度しないことに定評があった古市さんの存在感が揺らぎ始めた側面も否定できません」(同)


 古市氏のコメンテーターとして曲がり角を迎えつつあるようだ。


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 コメンテーターとして長く生き残るのは結構、大変だ。関連記事【もっと読む】コメンテーター「早口すぎて何を言っているのか聞き取れない」ワースト5はこの人たちだ…では、コメンテーターとして難がある人々に伝えている。


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