またしても、トンチンカンなことを言い出した。
小泉進次郎農相は17日、高額な農機の購入がコメ生産者の負担になっているとして、コンバインなどのリースやレンタルを推進する考えを明らかにした。
しかし、この発言は早速、ネットなどを中心に炎上。SNS上では<農業と建設業はちがう><収穫期にしか使わないものをリースして商売が成り立つか>など、ツッコミが入っている。
「コンバインの需要は収穫期に集中するから、必要な時期はみんな同じ。リースすればいいと簡単に口にしていますが、制度設計に無理があります。それに、借りられなかった場合のリスクが大きすぎる。やはり進次郎さんは農業のことがわかっていないのでしょう」(コメ業界関係者)
他にも、進次郎氏は17日、コメの出荷・販売を手がける全国の事業者約7万社を対象に、実態調査を実施するとブチ上げた。販売量や在庫量の報告を求め、実態を把握することでコメ価格を低下させるつもりのようだ。
しかしこちらもまた、実効性があるかは疑問だ。
「たしかに実態把握は重要ですが、全件調査というやり方が現実的なのかどうか。街のコメ屋さんまで調査するのは大変ですよ。
農水省の官僚はすでに、コメ高騰や備蓄米放出の対応に追われている。ただでさえ疲弊しているのに、7万社を調べるとなると、負担は相当重くなるはずだ。
そもそも進次郎氏は、コメ価格の高騰について流通を目の敵にしているようだが、適切なのか。国会の答弁でも「ある大手卸の営業利益は対前年比500%くらい」と話し、“卸売りが儲けすぎている”との持論を展開した。
しかし、帝国データバンクがきのう(18日)配信した記事によると「上場しているコメ卸の決算を見ても、これまで売上高に対して営業利益が非常に少なかった」ため、「少なくとも数字上は『儲け過ぎ』との指摘は当てはまらない」としている。
案の定、次々と化けの皮がはがれはじめている。進次郎人気は来月の参院選まで持つのだろうか。