NHK朝ドラ「あんぱん」。ようやく思いが通じ合った「のぶ」と「嵩」を見て、《ホッとした》《たかし、長かったね》と安堵した視聴者は多い。

ヒロインののぶを演じるのは今田美桜(28)。嵩を演じるのは北村匠海(27)である。


「今田さんはキャリアの割に恋愛映画やドラマ出演がそう多くないんですが、7月25日放送の第75話で嵩から『僕はあなたを愛しています』とド直球で告白されたあと、『嵩の2倍、嵩のこと、好き』と言って抱きつくシーンの表情は、初々しくて可憐で抜群に良かった。異性、同性問わずにキュンとさせられた人が多いのでは。『あんぱん』後は今田さんに恋愛もののオファーが増えそうです」(エンタメ誌編集者)


 物語は現在、舞台を高知から東京に移している。東京編に入る頃にはネット上に《高知が舞台じゃなくなると、にゃーにゃー言うイケオジが見られなくなる》なんて嘆く声もあった。


「加瀬亮さん、竹野内豊さん、そして津田健次郎さん。語尾に方言の《にゃ》をつけて話す様子が、多くのイケオジ、イケボファンの心を揺さぶった。確かに《にゃーにゃー言うイケオジからしか得られない栄養がある》と私も思います。もう聞けなくなるのはちょっと寂しいですね」と話すのはドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。


 加瀬と竹野内はすでに演じていた役柄が亡くなったので、ドラマからは退場。津田が演じる月刊くじらの東海林編集長も、7月25日に放送されたNHK「あさイチ」のプレミアムトークに津田が出演したことから、《これに出るということは、津田さんもうあんぱんの出番終了?》と惜しむ声が書き込まれていた。

にゃーにゃー言うイケオジはいなくなりそうだが、東京編で早くも注目を集めている俳優がいる。戸田恵子(67)が演じる代議士の薪鉄子の秘書・世良を演じる木原勝利(44)だ。



「礼儀正しいのにSっぽい雰囲気が漂うところがいい」

「執事を演じたら似合う雰囲気のある役者さんが好きな人には、木原さんの世良はキュンと来るものがあるんじゃないでしょうか。礼儀正しいのにSっぽい雰囲気が漂うところがいい。実際、私の周囲では“キュン続出”です。演じる木原さんはNHKの連ドラ『3000万』にも出演しましたが、凛として礼儀正しい世良とはとても同一人物とは思えません。世良役では眼鏡をかけているので、独特の強烈な目力は少し薄まっていますね」(前出の山下真夏氏)


「3000万」は2024年に放送された安達祐実(43)主演の連ドラで、木原はこの中で広域強盗事件の指示役を演じた。身長181センチ、長い手足に鋭い眼光。ひと目で印象に残る存在感のある俳優だ。


「44歳ですが、出演作はまだそう多くない。『3000万』では悪役ですが、回を重ねるごとに根の優しい部分がにじみ出てしまう憎めない男で、視聴者の共感を呼んだ。遅咲きですが、『あんぱん』で認知度がもっと広がるはず。

たとえ出演作が少なかろうが認知度が低かろうが、いったんNHKに気に入られると、次々とドラマに呼ばれる。木原さんもそうなっていくでしょう」(ドラマ制作会社スタッフ)


 のぶと世良の息の合ったやり取りも好評な「あんぱん」。「アンパンマン」誕生の日も近そうで、ドラマの盛り上がりはますます大きくなりそうだ。


  ◇  ◇  ◇


 今や清純派女優“ド本命”の今田美桜だが、“ウラ本命”と言える女優もいる。関連記事【もっと読む】本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図…では、その勢力図について伝えている。


編集部おすすめ