日本テレビ系夏の恒例特番「24時間テレビ」で、目玉コーナーのチャリティーマラソンを走る今年のランナーがアイドルグループ「SUPER EIGHT」の横山裕(44)に決まった。7月31日の同局系「ヒルナンデス!」で発表された。
横山は「僕が3歳の頃、両親が離婚し、経済的にも不安の中で僕は生きてきました」などとVTRで生い立ちを語り、「必ず完走し、今、支援を必要としている子どもたちに少しでも力になれたら」などと意気込んだ。昨年のランナーやす子(26)ら共演者たちから拍手を送られていたが、世間の反応は必ずしも好意的ではない。
猛暑の中での企画継続に批判が集まる中、今年もマラソンを強行する日テレの決定に加え、旧ジャニーズのタレントをキャスティングした日テレに対しこんなコメントも上がった。
《日テレもどのツラ下げて24時間TVにキンプリやら横山君をキャスティングしたんだろう。国分太一くんの刑事事件にもならないコンプライアンス違反でタレント生命絶って会社潰させてるのに神経図太過ぎて怖いくらい》
バラエティー番組に携わる芸能プロデューサーはこう言う。
「美談で前宣伝を打った日テレですが、ランナー発表の仕方からして、ブーイングが聞こえてきます。水卜麻美アナが朝の情報番組『ZIP!』のエンディングで『実はきょう今初めてお伝えするお知らせがあります』と切り出し、『ヒルナンデス!』の番組中にランナー発表と伝えて見たのですが、ゲストの羽鳥慎一アナが『この後、発表します』などと引っ張りに引っ張り、結局、発表があったのは約2時間の生放送のラスト。これでは、家事で忙しい主婦層らが怒るのも分かりますよ」
「年々暑さが変わっているので、時期は選んだ方がいい」
40度近い猛暑が続く中での企画強行には運営方法や時期をめぐって、ついに関係者からも苦言が出た。間寛平が初代ランナーを務めた1992年の回にトレーナーとして帯同するなどしてきたマラソンプロデューサー坂本雄次氏が7月8日にこう指摘している。
「これは私が携わった頃から言ってきた。年々暑さが変わっているので、時期は選んだ方がいい。寒暖計で40度は、路面温度で50度を超える。
日テレ親会社の日本テレビホールディングスは28日、解散したTOKIOの国分太一(50)のコンプライアンス上の問題行為を福田博之社長が6月20日の記者会見で発表したことについて、外部有識者でつくる「ガバナンス評価委員会」の意見書を発表。そこで、「本事案の内容は日本テレビが掲げる人権方針・コンプライアンス憲章に明確に抵触し、十分番組降板の理由となり得る」と結論づけた。「罰ゲーム」と業界で呼ばれるマラソン企画でタレントを走らせることは日テレの憲章には抵触しないのか。「24時間テレビ」は早くも荒れ模様だ。
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今年は27時間テレビがないこともあり、無風状態での放送となりそうだ。関連記事【もっと読む】今年も強行!日テレ「24時間テレビ」チャリティーマラソン候補者と“罰ゲーム”とされる舞台裏…では、結局何も変わらない24時間テレビについて伝えている。