【芸能界クロスロード】
48回目を迎える「24時間テレビ」(日本テレビ系.8月30日~)のチャリティーランナーに“SUPER EIGHT”の横山裕が選ばれた。アイドル出身ランナーは旧ジャニーズ時代の城島茂以来11年ぶり4人目。
先に発表された陣容は羽鳥慎一・上田晋也・水卜麻美が総合司会。チャリティーパートナーに“King & Prince”の高橋海人・永瀬廉らが名を連ねた。新旧アイドルの顔合わせに「今年は視聴率を取りにきた」日テレの思惑も感じる。
チャリティー番組の先駆けとして1978年に始まった「24時間――」。夏の恒例行事として定着していたが、一昨年、系列局「日本海テレビ」の経営戦略局長が寄付金約1118万円を着服していたことが発覚。業務上横領容疑で書類送検された。日テレ本体ではなかったとはいえ、「本当にチャリティーか!」と非難が殺到。昨年は放送を危ぶむ声もあったが、なんとか乗り越え迎えた2025年。
「番組の信用を取り戻す絶好機。2年後の50回に向けて評判を高める必要がある。横山と高橋・永瀬の起用は期待の表れでしょう」(テレビ関係者)
横山のゴールを“SUPER EIGHT”の他のメンバーと“キンプリ”の2人が会場で迎えるフィナーレ。そんな光景も目に浮かぶが、久しぶりに注目を浴びる横山にとっても今後を占う大事な戦いだ。
関西出身者で結成された“関ジャニ∞”。デビューして21年になるが、すでに錦戸亮ら3人が脱退。現在、5人で活動しているが、故ジャニー喜多川氏の性加害問題で昨年2月にグループ名を変更。ようやく落ち着きを取り戻したが、すでにメンバーは40代。最近は個々の活動が主になっている。村上信五は司会を中心にタレントを続けながら会社を経営。メンバー唯一の既婚者になった大倉忠義は「新たなチャレンジ」として昨年7月、会社を設立。後輩のプロデュースに力を注いでいる。安田章大は大病を乗り越え現在、ギターの弾き語りで新境地を開拓中。丸山隆平は俳優として映画や舞台に軸足を置いているが、横山はタレントか俳優か、方向性が定まっていないように見える。
芸能関係者は「ランナーを承諾したのも、中途半端な現状からの打破もあるのでは」と推測する。
15年に6人組でスタートした“キンプリ”も似たような境遇にある。
「2人ともゆくゆくは俳優を目指している」といわれているが、最近は仕事よりも女性関連で賑わせている。高橋は女優・有村架純と昨年7月に「破局」と一部週刊誌に報じられていたが、先週、文春が「現在も交際は続いている」と報じた。昔からよく使われる破局報道を意図的に流すやり方も、バレたら元も子もない。2人の愛はさらに深まりそうな気配さえ漂う。永瀬も女優の浜辺美波とのお泊まりデートを女性誌に報じられた。
2人とも初のゴシップだが、事務所は常套句の「プライベートは本人に任せています」のかわし方はせず、無回答。期せずして発覚した2人だけの“キンプリ”の熱愛。今後の展開に関心が集まるなか、浜辺も「24時間――」にチャリティーパートナーとして出演する。日テレにとっては好都合の話題(?)だが、ツーショットを撮るか否か、対応に頭を悩ませることになりそうだ。
(二田一比古/ジャーナリスト)