嵐・松本潤(42)主演の「19番目のカルテ」(TBS系=日曜夜9時)が9月7日に最終回を迎える。その直前に、主要キャストの1人である清水尋也容疑者(26)の“大麻報道”でネットは騒然、TBSも頭を抱えた。


「前クールは永野芽郁さんの不倫疑惑報道があり、つい最近の8月27日には来年の目玉となる『VIVANT』続編のロケ中に死亡事故発生と、看板枠の日曜劇場はご難続き。そんな中で、メインスポンサーであるサントリーHD会長の辞任に続いて演者の逮捕ですから、秋の改編を前に大揺れです」(広告代理店関係者)


「19番目のカルテ」最終回は清水容疑者のシーンをカットして、再編集しての放送となるというが……ネット上では《日曜劇場は呪いでもかけられたのか?》《とんだとばっちりでマツジュンも小芝風花もかわいそう》《いや、制作陣はもっとかわいそう》といった同情的な声が目立つ。だが、《盛り上がりもなく視聴率も下降していたから、案外マツジュンにとっては救いだったかも》なんて辛らつな意見も。


「確かに視聴率はじわじわと落としていて、第5話以降は9%台。かろうじて全話平均2ケタはキープしています。日曜劇場では珍しい8話で最終回というのも、《打ち切りか?》なんて噂が出るほど。実際は9月13日から『世界陸上』が始まるからなんですけどね」(テレビ誌ライター)


 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「一連の騒動は置いておくとして」と、こう続ける。


「松本さんは2016年、18年に日曜劇場で放送されて大ヒットした『99.9%-刑事専門弁護士ー』の“クセつよ弁護士”がハマり役でしたが、今回は真摯に患者と向き合う総合診療医という真逆のキャラ。かなり頑張っていますが、穏やかで誠実な役どころなのに、どうもうさんくさく感じてしまうのは僕だけではないはず。ただ、医療もののヒーローと言えば人間的には問題があっても技術は天才的というのが主流だし、それなら同じ嵐の二宮和也さんが『ブラックペアン』でやってますからね。真逆のキャラへの挑戦とか、派手な演出の多い日曜劇場の中では逆に新鮮という見方もできます。実際、《こんな優しいお医者さんに診てもらいたい》なんて意見も多いようです」


 下降気味とはいえ、視聴率は今期のトップ。

さすがの日曜劇場ブランドだが、レビューサービスFilmarksでの評価は5点満点で3.6(9月5日現在)と決して上位とは言えない。そもそもブランド力の低下を指摘する向きもある。


「考察させるものでもないし、ハラハラドキドキの展開があるわけでもなく、感動の押し売り的でもない。それを《つまらない》と思うか、《穏やかに紡ぐヒューマンドラマ》と見るかで評価が分かれるんでしょう」(前出の亀井徳明氏)


 とはいえ、思わぬノイズが入ってしまったのは確かだ。日曜劇場の次クールは、ドラマでは珍しい競馬の世界を舞台にした「ザ・ロイヤルファミリー」。23年の同枠「Get Ready!」で天才外科医を演じた妻夫木聡(44=写真)が主演のヒューマンドラマになる。「世界陸上」と期末期首編成という長めのインターバルで、TBSは“呪い”を断ち切ることができるか? 先行きに注目が集まっている。


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