フジテレビが先週8日、東京・台場の同局にて「フジテレビコンテンツラインナップ発表会」を開催。今秋の改編について発表した。
発表会では、昨年同期入社した上垣皓太朗アナ(24)と高崎春アナ(23)が司会を務め(写真)、各担当部署のトップが出席した。
フジテレビといえば、元タレントの中居正広氏(53)と元同局の女性アナウンサーとのトラブルから端を発した一連の問題で、6月の株主総会を経て清水賢治社長(64)の新体制が発足。改革の真っただ中だが、新体制では初めて中居氏の問題と直接関係のない会見となった。出席した記者はこう話す。
「今の企業にありがちなことかもしれませんが、とりあえず、旧体制を刷新するために、もろもろを"カタカナ化"させたという印象ばかりが残りました(苦笑)。『改編会見』は『ラインナップ会見』に、もともとの部署は『編成総局』『広報局』だったのを『コーポレート本部』『コンテンツ戦略本部』にしたり。とはいえ、肝心なコンテンツが充実していれば問題はなかったのですが……」
その肝心なコンテンツといえば、新ドラマや新アニメ以外で目新しい新番組といえば、10月4日から土曜午前に放送される藤本美貴(40)と庄司智春(49)夫妻の料理&トークバラエティー「ミキティダイニング」ぐらいだったという。
「改編すれば視聴率は改善するはずですが、意外と保守的な印象です。おまけに目玉として発表予定だった、高視聴率ドラマ『101回目のプロポーズ』をリメークした『102回目のプロポーズ』のFOD&地上波での放送は、発表会の最中に一部ネットメディアが先行して報じてしまう始末。その内容に関しても、期待と不安が入り乱れていて、どちらに転ぶかは未知数です。ともあれ、こうした焼き直しも含めた過去の名作ドラマやアニメなどに依存していくという思惑を感じますね」(前出の記者)
8月末には、フジは港浩一元代表前取締役社長(73)と大多亮元専務取締役(66)に対して、一連の問題に関して、計50億円の損害賠償請求訴訟を提起したことは記憶に新しい。
「新生フジの内外へアピールと言われています。
スポンサー企業のCM出稿は戻りつつあるフジだが、肝心の新たな魅力あるコンテンツ制作が期待できないとなれば、復活の道のりは遠そうだ。
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