横浜流星(28)が主演を務める、NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」にお笑いコンビ「野性爆弾」のくっきー!(49)が出演することが明らかになり、話題となっている。


 大河初出演。

くっきー!が演じるのは、のちの浮世絵画家・葛飾北斎である勝川春朗。くっきー!は「光栄中の鬼光栄で御座います。由緒ど真ん中っしゃん。出れるだけで誉にもかかわらず若かりし頃の葛飾北斎とな。春朗を完全に憑依させ心身ともにブリバリ状態で取っ掛らせていただきます。うれしいと言うよ…うれしい」とコメントを出し、喜びを爆発させている。


 さらに、かつては芸人のひょうろく(38)も出演し話題になったことは記憶に新しい。


 ひょうろくは昨年、独特の風貌からブレークした芸人で、今回が大河初出演にして、俳優デビューとなる。マネージャーから話を聞いた時は、「ドッキリかと思いました」とインタビューで答えているが、松前藩の江戸家老・松前廣年を演じた。


 それにしても今回の「べらぼう」は、例年の大河に比べてもやたら芸人の出演が多いようだ。


 8月31日放送の第33回では、有吉弘行(51)が伊賀忍者の末裔を演じ話題に。出演シーンはわずかだったが、話題になった。


 それ以外にも、餅をつく市民を演じたクールポコ。や、素顔で絵師を演じた鉄拳、坊主頭で僧侶を演じたコロコロチキチキペッパーズナダル、さらには、丸山礼、マキタスポーツ、3時のヒロインの福田麻貴などが、出演シーンの長短はあれ、出演している。さるお笑い関係者はこう話す。


「お笑い芸人、特にコント系の芸人は、演技力が評価されることが多いですよ。ネプチューン原田泰造ドランクドラゴンの塚地武雅、アンジャッシュ児嶋一哉など、“名バイプレイヤー”と言われ、俳優業に活動の幅を広げていった例は多いですよ。今はドラマには、芸人の存在も欠かせなくなっているんです」


 しかし、チョイ役であっても、大河ドラマに芸人が多数、出演するにはもうひとつ別の理由があるようだ。ドラマ関係者の話。


「“ドラマ初出演”などとそのたびにメディアが騒いでくれるからですよ(笑)。それによってドラマの宣伝になる。特にNHKの大河ドラマは製作費も膨大で失敗できない作品ですから。視聴率で苦戦中の『べらぼう』は、お笑い芸人をたくさん出して話題性を狙っているんでしょうね」


 芸人にとっては、チョイ役と言えども、大河ドラマに出演できることはもちろんオイシイこと。まさにウィンウィンの関係というわけだ。


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