福山雅治(56)の3年ぶりの主演映画『ブラック・ショーマン』(東宝)が、微妙なスタートとなった。興行通信社が9月16日に発表した"今週の動員ランキング"(9月12~14日の週末観客動員数)では、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(東宝/アニプレックス)に続く初登場第2位。

第3位で公開から既に2週間経った『8番出口』(東宝)と比べると、上映館数が『ブラック~』の方が多かったわりに、興収がわずか1600万円の違いしかなかったことに、映画関係者は首をかしげている。


 もっとも、12日の公開初日から、15日までの4日間の観客動員数は約53万人、興行収入は7億円を超えた。


「初動の数字は決して悪くないのですが、『ガリレオ』シリーズの東野圭吾氏の原作と福山という3年ぶり新作ということで、期待値が高過ぎたのかもしれません。なおかつ『コンフィデンスマンJP』シリーズの田中亮監督を招聘し、ヒロインは有村架純(32)ですから、観客年齢層も老若男女、広がりを見せるはずと、関係者は意気揚々と初日を迎えたわけです。少々肩透かしを食らった感じ、というのが本音でしょう」(映画関係者)


■出足は興収30億円を記録した「沈黙のパレード」に匹敵する勢い


 公開週末の数字からは、最終的に約30億円を記録した福山の前作主演映画『沈黙のパレード』(東宝)と同じ流れにも見えるが、前作と違うのは、平日になった途端に客足が衰え始めたことだ。


 これはやはり、公開約1カ月前に女性セブンが報道した、フジテレビの"不適切会合"に出席したことと無関係ではなさそうだ。福山は同誌のインタビューで、フジテレビ第三者委員会が報告した"不適切会合"への出席を認めたうえで「悩み、考え続けておりました」「大変心苦しく思っております」と深く謝罪したが、世間の反応は決して芳しいものではなかった、ということか。実際、公開に向けてのプロモーションスケジュールは大きく変更され、露出は最小限にとどまり、予定されていた福山の朝から夜までのテレビジャックも白紙になったと噂されている。


「公開前から続編も、シリーズ化も準備されていると噂されていた『ブラック~』ですから、関係者の心中は穏やかではないでしょうね。また年末には福山で『映画ラストマンーFIRST LOVE-』(松竹)の公開も控えています。今後の『ブラック~』の数字によっては、こちらのプロモーションスケジュールの大幅な変更もあり得るかもしれませんね」(前出・映画関係者)


 出演者の薬物逮捕があった『19番目のカルテ』(TBS系)では、主演の『嵐』松本潤(42)が異例の情報番組に生出演して謝罪し、好反応を得た。少しでも現状を好転させるには、活字媒体の単独取材ではなく、福山が会見や、せめてテレビのインタビューなどでしっかり肉声を伝える必要があるのかもしれない。


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