還暦を迎えた女優・沢口靖子(60)が、10月からフジテレビ系で放送される月9ドラマ「絶対零度~情報犯罪緊急捜査~」への出演という新たな挑戦に踏み出す。制作会社プロデューサーがこう話す。
「仕事の拠点だった京都のマンションを維持しつつも東京にも新たな住居を構え、本格的な2拠点生活を始めたようです。月9のギャラは1本150万円以上とみられています。この金額には東京の滞在費も含まれているようですが、本来の沢口さんなら最低でも200万~300万円クラスの女優です。ディスカウントに応じたと考えられますね」
沢口がフジサイドのディスカウントに応じたとみられる理由は明快だという。テレビ朝日系の人気ドラマ「科捜研の女」で、四半世紀にわたり主人公・榊マリコを演じ続け、「国民的女優」としての地位を確立したが、その一方で「沢口靖子=榊マリコ」という強固なパブリックイメージが視聴者に受け付けられ、ある種の“呪縛”となっていたのだという。
「新たなオファーが来なくなっていたのが現状でしょう。いつになっても“沢口マリコ”のイメージから脱却できなかったわけですから。そんな彼女も60歳になり決断したというわけです。ギャラは文字通り二の次だったと思います」(前同)
フジテレビは、元SMAP・中居正広氏(53)をめぐる一連のスキャンダルで局の信用は失墜。スポンサー離れが加速し、制作費も削られ、制作状況は悪化の一途をたどっている。そうした中、清廉潔白なイメージと奇跡の美貌を兼ね備えた沢口に白羽の矢を立てたというワケ。
「まさに“最後の切り札”ですよ。
一方で、ネットなどで盛んに噂されているのが「科捜研の女」の打ち切り話。沢口がフジの月9出演を了承したことがその証しだというのだが…。
「打ち切りはガセですよ。レギュラー放送はひと区切りしましたが、テレ朝は年数回のスペシャル版として続投を模索しています。沢口さんや、もう1人の主役である内藤剛志さんが京都の住まいを手放さないのは、その可能性があるからです。沢口さんがフジで刑事を演じても『科捜研の女』の役柄とはかぶりません。むしろテレ朝のスタッフも沢口さんのチャレンジを応援しています」(テレ朝関係者)
ただ、「絶対零度」が大コケした場合は、沢口の女優キャリアに傷がつくばかりでなく、「科捜研」のスペシャル企画まで影響が及ぶ可能性は否定できないという。
奇跡の還暦女優の勝負は、まさにハイリスク・ハイリターンといえそうだ。
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今でこそ何でもそつなくこなす沢口靖子だが、ルーキーの頃には大きな「やらかし」があったとか。