11月1日にスタートする「ダウンタウンチャンネル(仮称)」で、日本テレビ系の「笑ってはいけない」を制作、配信すると「現代ビジネス」に報じられ、歓喜の声をあげているのが、松本人志(62)の復帰を待ち望んでいる多くのダウンタウンファンだ。ネット版「笑ってはいけない」には日テレの精鋭スタッフが“出向”という形で参加することも検討されているという。


 その一方で聞こえてくるのが、日テレ系列の準キー局、読売テレビとダウンタウンの不協和音だ。1993年10月にスタートし、6月26日に最終回を迎えた読売テレビの人気長寿番組「ダウンタウンDX」について、同局の松田陽三社長は24日の記者会見で次のように語っている。


「松本さんが活動休止され、浜田さん1人でMCをされたが、浜田さんも一時休養。代役MCを立てたが“やはり『ダウンタウンDX』は2人のボケとツッコミがないと成立しない番組だ”という声があった」


 番組終了は、読売テレビと吉本興業の“あうんの呼吸”で決まったという。


 松田社長は「長きにわたり番組を支え続けてくれたダウンタウンのお2人には感謝の言葉しかありません。読売テレビの看板番組になりました」と感謝を述べている。だが、以前から指摘されていたのが「ダウンタウンDX」の不可解な終わり方だ。


「番組改変期でない6月下旬に終了したこと。さらに、松本はまだしも5月に休養から復帰した浜田雅功の出演すらなく、木村祐一石原良純ベッキーなどのゲストが番組の思い出を話す模様を流すだけで、過去映像やダウンタウンの映像、写真が使われないというおかしな終わり方だったからです」(スポーツ紙記者)


 今回の「ダウンタウンDX」終了の原因について、ダウンタウン、特に松本の読売テレビへの不信感によるものではと指摘する声があがっている。23年の年末に「週刊文春」に報じられた松本の女性への性加害疑惑について積極的に報じていたのが、同局制作の「情報ライブ ミヤネ屋」(日テレ系)だった。


■『浜ちゃんが!』も終了


「松本に関するミヤネ屋の報道は独自取材によるものではなく、文春報道をトレースした感は否めませんでした。そのため、文春裁判で松本の代理人を務めていた田代政弘弁護士は、読売テレビに“偏向報道”だと抗議文を送っています。

しかし、松田社長は記者会見で『訂正する必要はない』と一蹴。業を煮やした松本側はミヤネ屋に対してBPO(放送倫理・番組向上機構)に人権侵害の申し立ての準備を進めていたと言われていました。9月いっぱいで終了した関西ローカルの朝の情報番組『す・またん!』でも松本批判を繰り広げていましたから、同局に不信感を募らせていたのは容易に想像がつきます」(芸能ライター)


 さらに、相方の浜田も松本と似たような思いを抱いているというのだ。


「『浜ちゃんと!』を前身として、2008年10月に放送開始した読売テレビの深夜番組『浜ちゃんが!』が9月24日放送回で終了しました。読売テレビ側は吉本との話し合いの末に総合的に判断したとしていますが、浜田は同局の制作体制に不満を持っていたとも言われています。しかし、『ダウンタウンDX』と『浜ちゃんが!』の後継番組は『見取り図の間取り図ミステリー』と『吉田と粗品と』とそれぞれ吉本芸人の番組なので、読売テレビと吉本の関係が悪化したわけではないと思われますが……」(お笑い関係者)


 ダウンタウンと読売テレビの長年の信頼関係は失われてしまったのか。


(本多圭/芸能ジャーナリスト)


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 浜田雅功といえば、「逆の意味での画伯」として有名だが、この度、本当に画家デビューすることが決まった。関連記事【もっと読む】浜田雅功が本当に画伯デビュー! 過去の「ムーミン」「アンパンマン」から公開が期待される“珠玉”作品群…では、本人の個展開催のニュースについて伝えている。


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