フィリピン南部ダバオ・デル・スル州ディゴス市の商業施設「ガイサノ・グランド」の家庭用品売り場で、バスタオルの特売が行われ、買い物客の活気を呼んでいる。

その他の写真:2026年4月20日撮影

 目玉商品はプライベートブランド「Grand living」のバスタオル。
通常価格149ペソ(約400円)から約33%引きの100ペソ(約270円)で販売されている。タグには「DESIGNED IN CHINA」と記され、グローバルな製造ネットワークを活用することで低価格を実現している。

 素材は綿80%、ポリエステル20%の混紡。柔らかな肌触りと吸水性を維持しつつ、熱帯特有の湿気の中でも乾きやすく、繰り返しの洗濯にも型崩れしにくい耐久性を備える。サイズは27×54インチ(約68×137センチ)と大判で、実用性が高い。

 売り場にはピンク、ブルー、グリーンなど多彩なカラーが並び、家計を預かる市民が質感を確かめながら手に取る姿が目立った。地方都市ディゴスでは、安価で実用的な商品が生活者の購買意欲を刺激する傾向が強く、今回の特売もその典型例といえる。

 都市部の大型ショッピングモールでは、同等サイズのバスタオルが200ペソ前後で販売されるケースも多く、価格差は地方都市の購買力を反映している。安価な商品が目立つディゴスの売り場は、都市部に比べて「生活必需品をいかに低価格で提供できるか」が競争力の源泉となっている。

 買い物に訪れた主婦は「物価が上がる中で100ペソなら助かります。子どもが多いので、洗い替え用に何枚も買えるのがありがたい」と話す。別の男性客も「都市部に比べて安いのは魅力。
品質も十分で、普段使いには問題ない」と語り、生活者の実感がにじむ。

 記録的な物価高が続くフィリピンにおいて、こうした低価格商品の提供は家計防衛の一助となるだけでなく、地域経済の消費活性化にもつながっている。輸入コストや為替変動の影響を受けやすい中で、価格を抑えた生活必需品の供給は、地方都市の商業施設にとって競争力を維持する重要な戦略となっている。
【編集:Eula】
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