【その他の写真:イサーン料理の代表格ラーブ(そむちゃい吉田撮影)】
サワンナケートの滞在も最終日。午前中ゴロゴロして昨日歩き過ぎた疲れを取ってから、昼過ぎに所用を済ませて、バスターミナルへ向かう。来た時には見なかった欧米やアジアの旅行者が目に付く。バス待ちの間に話したカップルは、パタヤに住んでいるというウクライナ人だった。そしてバスの席で隣合わせになったのは、ノルウェーに永住しているミャンマー人だったり、後ろの席から聞こえてきた中国語は、普通語の割に発音が北京の人ではなかった。そういえば、ラオスの入国時と出国時にそれぞれ100バーツを徴収された。以前はなかったので、新たな入出国税といったところか。タイも出国時に300バーツを徴収するとか言っているが、何度も延期されていまだに実行していない。
ムクダハーンからの帰路は、まっすぐ西へ向かうルートを取ることにした。本当は、来た時のルートを逆に帰るつもりだったが、ウボンへの到着がバスの出発時間に間に合わないのだ。
この東西回廊とも言うべきルートには、鉄道の建設計画もある。ラオスのタケーク対岸ナコンパノムを起点にムクダハーンからコンケーン県のバーンパイに至るルートの工事が、今年から始まっている。そして、バーンパイからメーソートのルートの建設計画あるらしい。これがミャンマーやラオス、そしてベトナムへと結ぶのがインドシナ東西回廊鉄道なのだが、実現したらインド洋からの輸送に大革命が起きるのかも知れない。
バス出発までの間、食堂で早めの夕食をとる。イサーン料理の代表とも言うべきラーブだ。言わずもがな、通常なら激辛の料理だ。しかし、実はわたしは辛いものが一切食べられない。「それでよく20年もタイに住んでいるね?」とよく言われるが、辛くないタイ料理もたくさんあるし、このラーブもソムタムでさえも唐辛子抜きで作ってもらうことで、普通に美味しく食べている。
つづく
【執筆:そむちゃい吉田】