冬の時期の外出に、欠かせないのが使い捨てカイロです。雪が舞うような寒い日でも、温もりを感じられるでしょう。

普段何気なく使っているアイテムですが、正しい使い方をご存じですか。

「桐灰カイロ」でおなじみの小林製薬株式会社公式サイトより、使い方のポイント3つを紹介します。

「カイロは揉んだほうが早く温まる」は間違い

使い捨てカイロの使い方で、間違えやすいのが「開封直後」です。少しでも早く温まってほしいからこそ、「よく揉んでみる」という行動を取る人も多いのではないでしょうか。

残念ながら、カイロを揉んだからといって、発熱までの時間が短縮されるわけではありません。小林製薬によると、袋から出した後に数回振るだけで十分とのことです。

むしろ、カイロを強く揉むことによって発熱しなくなる可能性も。

その理由について、小林製薬では以下のように説明しています。

カイロ本体は、そのままでは空気を通さない特殊フィルムなので片面あるいは両面に空気を取り込むためのミシン目が開けられています。その微孔から少しずつ空気が入るようになっているのですが、目詰まりを起こしてかえって発熱しなくなってしまうことがあります。揉まないでください!


小林製薬公式サイト ーより引用

ちなみに、貼るタイプの使い捨てカイロも揉むのは厳禁です。貼るタイプの特徴は、全体から酸素を取り込めるよう、特殊な素材を使っていること。手で揉むと中身の粉が片寄ってしまい、使用時にトラブルが起きる可能性があります。

貼るタイプも貼らないタイプも、「カイロは揉まない」というのを基礎知識として頭に入れておきましょう。

長時間の使用は低温やけどの可能性も

カイロを使用する際に、もう1点注意しなければならないのが、低温やけどについてです。

低温やけどとは、体温より高い温度のものが長時間触れていた場合に起きるやけどのこと。具体的な症状としては、紅斑や水疱などが挙げられます。表面的には軽度に見えても、皮膚の奥深くまでダメージを負ってしまうケースも少なくありません。

カイロの使用で低温やけどにならないためには、以下の3つのポイントを守ることが大切です。

・長時間同じ部位での使用は避ける

・直接肌に触れさせない

・カイロを当てた部分を圧迫しない

皮膚が弱い人や高齢者、子供の使用は特に注意しましょう。また、就寝中の使用も避けてください。

正しい使い方で上手に活用すれば、カイロはとても有用なアイテムです。寒い時期の外出も、快適になるでしょう。小林製薬が紹介する情報も参考にして、安全かつ快適に使いこなしてみてください。

[文・構成/grape編集部]