俳優の生田斗真さんがInstagramに投稿した、出産にまつわるコメントに、ネット上で批判の声が高まっています。

2024年5月6日、俳優の生田斗真さんはInstagramにてストーリーズ機能を使って更新。

妊娠中の女性から寄せられた「今日で妊娠9か月です。出産怖いよー」という相談に対し、「旦那様に無痛(分娩)おねだりするか」と回答していました。

生田さんの発言に対し、ネット上では次のような意見が上がっています。

・これから命懸けで出産に臨む人に、こんないい方はない。

・男性は妊娠も陣痛も授乳も代われないのに、なぜ女性側が、旦那『様』に『おねだり』しなきゃならないの。

・ドン引き。

出産に関する決定権が男性にあると思っているのか。

・男女平等じゃない考え方が透けて見えて、最高にイライラする。

『旦那様』『おねだり』といった言葉が、女性を軽く見ているといった批判が多く見られ、X(Twitter)のトレンドには一時、生田さんの名前が上がるほどでした。

生田斗真が謝罪「変な伝え方をしました」

事態を受けて、同月7日に、生田さんは再びInstagramのストーリーズ機能を更新し「僕の発言で傷付けてしまった方がいるようです。ごめんなさい」と謝罪のコメントを投稿しています。

費用はかかってしまうけど恐怖心を緩和するためにも、一つの大切な選択だと勉強をしていたのでそれをご家族で話し合われる事もいいのではないかとお伝えしかったのだけど言葉足らずでした。

というか変な伝え方をしました。以後気をつけます!

質問くれた方も本当にごめんね!応援しているからね!


toma.ikuta_official ーより引用

麻酔を使い、痛みを緩和しながら分娩する無痛分娩は、出産時の痛みやストレスを軽減するほか、分娩後の回復も早いなどのメリットがあるといわれています。

ただ、無痛分娩は普通分娩に比べ10万円以上の追加費用がかかるほか、対応していない病院もあるのが現状。誰もが気軽に選択できるものではありません。

生田さんは、費用面の負担を知った上で、「家族に無痛分娩を相談してみたらどうか?」という意味を込めて「旦那様におねだりするか」と提案したようですが、この言葉に、多くの人が違和感を抱いたようです。

生田さんの謝罪投稿に対し、ネット上ではまたさまざまな反応が寄せられています。

・言葉選びが悪かっただけ。ちゃんと謝罪しているし、これ以上騒ぐ必要ある?

・『旦那様』は、生田さんの立場から見ての敬称なだけ。そんなに変な言葉かな。

・最初の投稿も謝罪文も、ほかに確認する人がいなかったのだろうか。

・対等な関係で『おねだり』なんていわない。

妊娠や出産、女性の身体にまつわることは、非常にセンシティブな話題です。

特に無痛分娩に関しては、日本では他国に比べて普及率が低いことが問題になっていますが、その背景に「痛みに耐えてこそ、一人前の母親」という古い精神論が残っていることも一因とされています。

本人が無痛分娩を望んでいても、周囲に反対されたり、心ない言葉を向けられたりする例もあり、こうした風潮に対し、疑問や不満の声が多くあるのです。

生田さんの発言に、人々がいら立ちを感じた根底には『女性が、妊娠や出産にまつわる選択を自由にできない』という日本社会への怒りがあるのかもしれません。

相談した女性は、ただ「励ましてほしい」という気持ちからメッセージを送ったのでしょう。生田さんは、その想いに寄りそうだけで十分だったではないでしょうか。

言葉選びは慎重になる必要があると、一連の騒動から改めて考えさせられますね。

[文・構成/grape編集部]