世界最速級の1台として、海外でも強い人気を誇っているR35 GT-R。ドラッグレーサーのベース車両としてチョイスされることも多く、名高いチューナーがチューニングの可能性を模索している。
アメリカ・シカゴにあるAMS Performanceもその1人。ポルシェ、BMWのほかにランサーエボリューション、240SX(日本でいう180SX)などをベースとした車両を取り扱っているが、GT-Rは別格の車両のようだ。
1/4マイル=402メートルを7.48秒で駆け抜ける史上最速GT-R!

数年のトライを経てたどり着いたALPHA OMEGA GT-R。4000ccにボアアップし、専用のTurbo Kitとエキゾーストシステムで強化されたGT-Rで、1/2マイルのドラッグレースで224MPH(約360km/h)を叩き出したチューンドモデル。
この車両を1/4マイルのコースに持ち込んだ。

ファーストトライは7.63秒・304km/h、セカンドトライで7.59秒・307km/h、サードトライで7.54秒・307km/hという記録を叩き出す。しかし既存のGT-R世界記録にはまだ及ばない。
そして迎えたフォーストライ。ついに7.485秒・310.55km/hの記録を達成した。
1チャレンジごとにきっちりとタイムを詰めていった結果のワールドレコード。これを見て他のチューナーにも火がついたに違いない。これからもGT-Rのドラッグレースは加速していくことだろう。
(武者 良太)