充実したゲームライフを過ごす手段はいくつもありますが、どうしてもお金はかかるもの。プレイして楽しんだ時間から割り出すと、ゲームという趣味はかなりコストパフォーマンスが高い趣味ですが、新作ゲームを2~3本買えば万円単位の出費は避けられません。


応援したい作品は新品で買いつつ、ちょっと気になるゲームは中古を狙う──そんなスタイルでゲームライフを楽しむのもまた一興です。そして、中古がさらにお得な価格になる「セール」の時期は、掘り出し物を求めて足を運ぶ方も多いはず。

今は、オンライン・オフラインを問わず、様々な店舗でセールが行われています。そしてセールに心が沸き立つのは、一般のユーザーだけではありません。ゲームライターである筆者もこうしたセールを見逃せず、今回はゲオ店舗の「ブラックフライデーセール」に足を運びました。

果たして一介のゲームライターが、ゲオのセールで何を購入したのか。
ガチでリアルな自腹の購入結果と共に、個人的にお勧めしたいタイトルやお得度などもお送りします。なお、本記事に記載されたものは筆者が実際に確認した範囲のもので、セール価格や中古相場を保証するものではありません。また、表記は全て税抜きです。

■発売日に買ったあのゲームが、この価格!? 目移り必至のお得なスイッチソフトたち
ゲオは、なんらかのセールを定期的に行っていますが、その中でもブラックフライデーセールは目玉商品が多く、この時期に買い込んでおくのもお勧めです。

しかし筆者はゲームライターなので、仕事で関わるゲームは発売日に購入しますし、直接仕事に結びつかなくても人気作や注目作はできるだけ押さえています。話題性の高い作品だけでも膨大な数なので、手が回り切れない部分も相応にあるものの、セールの目玉になるタイトルは手持ちと被っている場合が少なくありません。


例えば、筆者が発売日に購入した『リングフィット アドベンチャー』は、今回のセール価格だと2,980円! 当時は入荷即完売だった人気タイトルが、かなりお手頃な価格になりました。このお得さに悔しい気持ちもうっすらありますが、運動不足の解消に役立ってくれたので、その分を先んじて得たと思えば納得です。ともあれ、この価格ならほとんどの方にとって値段以上の価値が得られるでしょう。

奇しくもPS5と同日に発売され、しかし新ハードの影に隠れることなく話題となった『天穂のサクナヒメ』。そのニンテンドースイッチ版が、今なら1.980円というお手頃価格です。育成・アクション・物語と全ての面が高い水準でまとまっているので、お得度と合わせて多くのアクションRPG好きにお勧めできます。


こちらも発売日に購入しましたが、筆者は限定版を選んだので、このセール価格を目の当たりにしても致命傷は避けられました。限定版に入っている「彩色画集」の存在が、心を安らかに保ってくれます。なお、限定版の中古相場は見ない振りを貫く所存です……そりゃ発売日の価格よりかは安いに決まってるよ!?(確認した模様)

ちなみに、今回のセールで筆者が直接確認した『天穂のサクナヒメ』は、ニンテンドースイッチ向けの通常版。限定版やPS4版の在庫は見当たらず、そちらの価格は分かりませんでした。直接確認する際は、その点にご注意ください。

このほかのアクション系だと、『大神 絶景版』(1.980円)や、『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』(2,980円)もかなりコストパフォーマンス高め。
個人的な話になりますが、PS2版『大神』をクリアしたにも関わらずWii版も手に入れ、さらにスイッチ版の『大神 絶景版』もDLセールに釣られて購入しました。異なるハードで3本分あるので、セールといえども残念ながら見送りですが、未経験の方なら即購入をお勧めするほどの良作です。

『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』は、今年の6月に発売されたばかりのシリーズ最新作。SRPGの『ファイアーエムブレム 風花雪月』が原作ですが、ジャンルは無双アクションと大きく変わっており、物語も原作とは違う道を辿る“ifモノ”。関連作を知らなくとも十分楽しめます。また、無双版を遊んで興味が沸いたら原作にも触れて、物語の違いを味わうのも一興でしょう。


ただし、『ファイアーエムブレム 風花雪月』の中古相場は、概ね4,000円台。今回のセール対象にもなっていないようなので、こちらをお得に買える機会はまだ先になりそうです。

RPGファンなら、『真・女神転生V』(2,980円)という選択肢もアリでしょう。こちらの中古相場は3,000円台がほとんどなので、価格的にもお買い得。もちろん、遊びごたえも十分です。

■持ってなかったら即買いなのに……PS4ソフトのセールも目が離せない
ゲオのブラックフライデーセールでは、PS4ソフトのランナップもなかなか魅力的です。
多彩な人気作がお得な価格になっており、「あの名作が、こんなに安くなるとは……」と、既に所持している身としては少し寂しい気持ちもありますが、新たなユーザーが増えるきっかけになればなにより。

ソフトは中古でも、DLCを買えばメーカーの利益に繋がりますし、ネット上で話題になる機会が多いほど、新たな展開に繋がる可能性がわずかでも増えます。そんな盛り上がりへの期待を込めて、現地でチェックしたPS4ソフトのセール商品もピックアップします。

まず、昨年6月の段階で全世界累計出荷・ダウンロード販売本数が600万本超えた人気作『ニーア オートマタ』が、今回のセールでは1,980円に。長く高値安定だった中古相場も今はそれなりに落ち着きましたが、それでもこの価格は十分お得なライン。TVアニメ化も決定しているので、先んじて遊ぶにも絶好のタイミングです。

また、『ニーア オートマタ』の前作をリメイクした『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』も、2,480円とお買い得。数千年単位で離れていますが、この2作品の世界は繋がっているので、まとめて手に入れて一気に遊ぶのもひとつの手でしょう。

前作をプレイ済みなら、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(1,980円)や『The Last of Us Part II』(1,480円)も、直接繋がる物語をお手頃価格で楽しめるのでお勧め。また、圧倒的な敵の数に絶望しつつ、それを乗り越える達成感が味わえる『地球防衛軍5』が1,980円なのも、非常にお得だと感じます。

筆者はオープンワールドのゲームが好きで、このジャンルもそれなりに遊んできました。その経験の中でも特に推したい『Ghost of Tsushima』が、1,980円とかなりお得です。

本作に惹かれた最初のきっかけは、日本(対馬)を舞台にしたオープンワールドが珍しかったので、チャンバラが楽しかったらいいなくらいの気持ちでした。しかし、武士の道を外れる苦悩や恩人とのすれ違い、友人との別離など、重みのあるドラマが心に響き、予想以上に深くハマりました。また戦闘も、殺陣を取り入れた見栄えのある立ち振る舞いが、プレイ意欲をかき立ててくれます。

『Ghost of Tsushima』は、後にリリースされたDLCを収録したDirector's Cut版があり、そちらは中古でもかなり高め。ですが、本編の物語だけで十分という人は、無印版『Ghost of Tsushima』で問題ありません。プレイしてDLCに興味が沸いたら、オンラインストアで追加購入すればOKです。

ここまで挙げたスイッチとPS4ソフトのセール対象商品は、どれもコスパに優れています。筆者自身は全て所持しているので、どれだけ安くても見送るしかありませんが、持っていなかったら全て即買いしたいほどのお得度。まだ遊んだことがないソフトがある方は、この機会にいかがですか?

■気になるセールソフトをかき分け、約5,000円で2本のゲーム+αをリアル購入!
こうした所持済みのタイトルを外し、ゲオ店舗の「ブラックフライデーセール」で気になった作品はいくつもあります。まずスイッチでは、『メトロイド ドレッド』(2,980円)に心惹かれましたが、腕前が問われそうなのと、まだ遊んでいない『メトロイド』の過去作が多いので、今回は見送り。

『ARMS』(1.980円)も魅力的でしたが、対戦ゲームがあまり得意ではなく、こちらもまだ静観。『ピクミン3 デラックス』(3,480円)はWii Uで『ピクミン3』を、『ライブアライブ』(2,980円)はSFC版を、それぞれプレイ済み。『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』(1.980円)は、DSソフト『やわらかあたま塾』を(遅まきながら)少し前に買ったばかりと、個人的な事情が色々と立ちはだかります。

またPS4ソフトだと、まだプレイしていないオープンワールド作品の『バイオミュータント』(1,980円)や『ファークライ6』(2,980円)を一度手に取ったものの、これから年末にかけてボリュームの大きなゲームを遊ぶ時間を作れなさそうなので断念。PS5版『ダイイングライト2 ステイ ヒューマン』(1,980円)も、同じ理由で諦めました。

こうした取捨選択を経て、今回行われたゲオのブラックフライデーセールで実際に購入したのは、スイッチ版『トライアングルストラテジー』(2,480円)と、PS4版『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』でした。

『ファイアーエムブレム』以来、シミュレーションRPGが好きになり、『タクティクスオウガ』などにも魅了されてきた筆者。そのため、『トライアングルストラテジー』もずっと気になっていたものの、発売当時は時間的都合がつかず、縁がありませんでした。しかし今回の2,480円という価格は、見逃すには惜しいほどのセール価格。ほぼノータイムで飛びつきます。

もう1本の『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』は、もとになったPS2版を遊んでいたので、興味を惹かれつつもなかなか手を出せず。しかし、どこかで腰を上げないと遊ばずに終わってしまうと考え、お得度に背中を押されて今回購入しました。

厳選して選んだこの2本は、一般的な中古相場と比べてもかなりお得な部類なので、同じような理由で悩んでいる方にもお勧めしたいセール価格です。個人的にも、十分過ぎる収穫でした。

しかし、買ったのはゲームソフトだけではありません。実は、ゲームの周辺機器もセールの対象で、500円(税抜)以下のものはたったの100円に! 税込みでも110円という破格の安さです。このセールを活用し、スペア用として「Wii U フィットメーター」と「Wiiモーションプラス」、「Wiiセンサーバー」、「Wiiヌンチャク」を購入しました。

運動不足解消は、今だと『リングフィット アドベンチャー』が現役ですが、同じものを続けていると飽きる可能性が。その時のために『Wii Fit Plus』と「Wii U フィットメーター」を用意してあるものの、周辺機器の予備はあって困るものではありません。それが100円とくれば、悩む理由はないでしょう。また、Wii系の周辺機器はWiiUで使えるので、こちらも替えがあれば一安心です。

ちなみに自分が足を運んだ店舗では、「DUALSHOCK4 背面ボタンアタッチメント」の中古品もありました。残念ながらセール対象ではなく、しかも箱などがない現物のみでしたが、2,880円はまあまあのお手頃感。こちらも既に所持済みなのでスルーしましたが、もし持ってなかったら心が揺れていたと思います。

■オンラインストアもブラックフライデーセール中! しかし、手ごわくて敗北……
ゲオのブラックフライデーセールを舞台に、ゲームライターがリアルに悩み、購入したレポートはいかがでしたか。あなたのゲーム購入の参考になれば幸いです。

今回紹介したセールソフトと近い価格の中古相場をネット上で見かけることもありますが、ネット場合は通販、つまり送料が入るため、実質的な価格が上がります。

また、今回の表記は税抜きなので、購入時には消費税分が上乗せされますが、500円以上の中古ソフトを2本購入すると500円引きになるサービスも行われており、合計金額が5,000円程度なら消費税分を打ち消せます。このサービスと送料がかからない点を考慮すると、ネット上にある一般的な中古相場よりも実質的に安くなるのでご安心ください。

しかもゲオは、今回紹介した店舗でのセールだけでなく、オンラインストアでもセールを実施しています。11月23日に更新されましたが、『マリオカート8 デラックス』(3,999円)やPS5版『The DioField Chronicle』(1,999円)などの目玉商品は早々に売り切れ。ですが、セール対象商品自体はこのほかにも多数あるので、興味がある方はそちらも合わせてチェックしてください。

ちなみに筆者は、11月18日スタートのオンラインストアセールに出遅れ、『フィスト 紅蓮城の闇』や『夜、灯す』、『メガトン級ムサシ』といった今回のセールとは関係ないソフトを購入。また、11月23日更新分にも挑み、『The DioField Chronicle』をカートに入れたものの、ほかの商品をチェックしている間に売り切れてしまいました。

オンラインストアのセールでは上手く立ち回れなかったものの、店舗のセールの成果は個人的に満足度高め。また、既に持っているので購入はしませんでしたが、記事の前半で紹介した各作品はいずれも魅力あるものばかり。それをこの価格で買えるとなれば、お勧めしない理由がないくらいです。この記事を参考に、ゲオのブラックフライデーセールに足を運んでみてください。11月27日まで開催しているので、チャンスはまだありますよ。