可愛さ炸裂だ~!ネズミをとことん擬人化させた室町時代の物語「鼠草子」
そして今回紹介するのも、動物たちを擬人化させた可愛らしい絵巻「十二類絵巻(じゅうにるいえまき)」です。
「十二類絵巻」は、十二支の動物と十二支に属さない動物との対立を描いた、可愛いタッチとは裏腹になかなか激しい合戦物語なのです。
あらすじは、十二支の動物たちが歌会を開催。そこに鹿が狸と共に現れ、歌会の判者の役を申し出ます。犬の反対があったりもしますが、鹿は判者となり歌会は行われました。
後日、歌会が再び計画されます。鹿に判者になってもらうよう依頼しますが、鹿は体調不良のためにその依頼を断ります。
これに怒った狸は、十二支に属さない動物たちを集めて仕返しの合戦をしかけるのでした…。
最初の合戦では十二支側が勝利するも、再び狸軍が合戦を仕掛けて今度は狸軍が勝利。しかし再び十二支軍が攻め返し狸軍が負け。狸は出家することになります。
妬み、憎悪、復習、報復…。
映画が一本作れてしまいそうな見事なストーリーですよね。わかりやすい展開でもあるのでアニメ化などされないでしょうか…。
国立国会図書館のデジタルコレクションで十二類絵巻の絵巻物を閲覧することが出来ますので、気になった方は是非チェックしてみて下さい!
十二類絵巻(じゅうにるいえまき)十二類巻物 – 国立国会図書館デジタルコレクション
参考:お伽草子『十二類絵巻』幽香叢書本をめぐる一試論
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