どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

東京株式市場 高値警戒感が強まる展開か オプションに絡んだ売りや利益確定売りもあるか
東京株式市場見通し(6月19日~23日)
日経平均株価予想レンジ:3万3200円~3万4200円

2023年6月16日(金)終値 3万3706円08銭

今週の東京株式市場の日経平均株価は、高値警戒感が強まる展開か。

前週の東京株式市場の日経平均株価は、10週続伸し、バブル経済崩壊後の高値を更新した。

米国のFOMC(連邦公開市場委員会)、日銀の金融政策決定会合というイベントを無事に通過したことが相場の下支えとなった。

今週の日経平均株価は、高値警戒感が強まる展開となりそうだ。

大きなイベントや重要経済指標の発表も少なく、手掛かり材料に乏しい取引となりそうだが、これまでの株価上昇速度が速く、上げ幅も大きいことから、高値警戒感が強まっている。

とはいえ、堅調な地合いを反映し、日経平均株価は3万4000円台乗せを試す可能性は高い。ただ、3万4000円に近づけば、オプションに絡んだ売りや利益確定売りが待ち構えていると見られ、上値は重くなると思われる。

21、22日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言が予定されており、発言内容次第では米国株式市場へ影響が出ることも考えられるため、注目だ。

外国為替市場 ドルの上値が重い展開か 政府・日銀によるドル売り・円買い介入に警戒感
東京外国為替市場見通し(6月19日~23日)
ドル・円予想レンジ:1ドル=140円00銭~143円50銭

2023年6月16日(金)終値 1ドル=141円77銭

今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの上値が重い展開か。

前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国のFOMCで2023年末までに2回の利上げが示唆されたことで、日米金利差の拡大観測を背景に、ドル一時1ドル=142円手前まで上昇した。

今週のドル円相場は、ドルの上値が重い展開となりそうだ。

日米金利差拡大を材料としたドル高・円安の動きは、ある程度相場に織り込まれた感がある。

ただ、ドルが大きく下げる地合いではないが、ドルが1ドル=141円台に乗せてきたことで、政府・日銀によるドル売り・円買い介入に対する警戒感が強まっていることで、ドルの上値は重くなりそうだ。

21、22日にパウエルFRB議長の議会証言が相場の転換点となる可能性があるため、注意が必要だ。

◆国内外、今週発表予定の経済指標は?

経済指標は、国内では21日に日銀金融政策決定会合の議事要旨(4月27、28日開催分)、23日に5月全国消費者物価指数などの発表が予定されている。

海外では20日に米国の5月住宅着工件数、22日に米国の5月中古住宅販売件数、23日に米国の6月製造業購買担当者景気指数(PMI)などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)