漫画「キングダム」の作者・原泰久氏(46)と破局したタレントのこじるりこと小島瑠璃子。交際発覚と原氏の離婚のタイミングに多少のツッコミはあるものの、一連の出来事は独身の男女が恋愛して破局した、と極めてよくある出来事だ。

いっぽうで、スポーツ紙に代表される「おじさん」の視線は熱く、「破局を機に魔性の女となり無双化?」(夕刊フジ)「破局はプラスとされる2つの理由」(東スポ)など、まるでこじるりの女っぷりまで上がったかのような歓迎ぶり。この温度差はどこから来るのか、そして、おじさんウケする女性タレントの行く末はーー。恋愛ジャーナリストのおおしまりえさんに聞いた。

【こじるり「おじウケ」最強説】

「正直、女性としてはどうでもいいニュースですよね。そもそも、略奪愛だの不倫だのと騒がれはしましたが、私自身はこじるりは不倫はしていないと思っているんです。

交際が発覚したあとに堂々と認めたのも、芸能人として後ろめたいことがないからじゃないでしょうか。だから、年の差はあっても、独身の男女がつきあって別れたというそれだけの話。私の周囲も『ふーん、で?』というリアクションです」

いっぽうで、「おじさん」達からの熱視線の理由について、「こじるりはおじさんウケする要素を全て持っていますから」と分析。

「おじさんは、なんだかんだ言ってやっぱり“賢くて明るくて気を使ってくれる女の子”が大好きなんですよ。あとは、自分を出しすぎずにきちんと“役割”をまっとうするスキルがあることもポイント。その点こじるりは最強です。

こじるりはよく“腹黒い”とか言われていますけど、大前提としてそうしたスキルがものすごく高いと思うんです。

彼女が池上彰さんの選挙番組で中継キャスターをちゃんと務めているのを見て、底力を感じました。その上で、きっとまわりにもすごく気を使っていそうでもある。そういうところが、おじさんとしては応援したくなるんだろうと思います」

現在46歳の原氏もまた、他のおじさんと同様にこじるりに魅せられたのだろうか。

「いやまあ、普通に考えて、漫画をとったらただのおじさんですからね(笑)。最初はこじるりが『キングダムのファン』とアプローチしたと言われていますけど、原さん、かなり舞い上がったと思いますよ。

ただ、すごく年上の人って、仕事場で出会った当初は“頼れる大人”としてかっこよく見えちゃうけれど、付き合うと対等な関係になるのでそういう魔法が溶けてしまうんですよね。

こじるりも交際したことで魔法が解けて、相手がただのおじさんということに気がついちゃったんじゃないでしょうか」

■「30歳までに結婚したい」キャラ設定の今後

他方、当のこじるりは破局のダメージなど感じさせることもなく、テレビ番組での「付き合う前に(肉体関係を)いたしますね」のぶっちゃけ発言が話題を呼んだ。しかし、果たして今ここまでぶっちゃける必要があったのだろうか。ネット上でも「安い女になった」「キャラが迷走している」といった声が寄せられている。

おおしまさんは、そもそも番組自体が女性向けであることから「あの発言は、今後は女性ウケも狙っていきたいという思惑を感じさせる計画的なものでは」と推測。そのいっぽうで「キャラクターが迷走している可能性は考えられますね」とも指摘する。

「おじさんウケは若さも重要なので、若い女性タレントがそのままずっとタレントとしてやっていくのは、モチベーション的にもキツイと思うんですよ。

だからタレントとして売れた人は、だいたい女優業に進出するか、結婚して露出を減らすか、知名度を生かして起業するといったパターンに別れていくんです。

個人的にはこじるりは司会業で頑張るのかな、と思っていたのですが、実際はそうでもなさそうです。他方で、一時期こじるりとよく比較されていた指原莉乃さんは、いまや美容の分野でインフルエンサー的なポジションを獲得しています。今後を考えるとさっしーとの差は歴然。こじるりにはそうしたフックがありませんから。こじるりがそれを自覚して、焦っている可能性はありますね」

それを裏付けるかのように、先の番組内では「30歳までに結婚したい」発言も。恋愛トークを解禁した先には、結婚を見据えているのだろうか?

「とはいえ年齢で自分を区切る感じが、30歳という年齢設定も含めて古臭いなと感じました。同時に結婚相手の年収は気にしないとも話しています。これでは価値観が古いのか新しいのか、よくわからないんです。

もしかしたら、原氏との結婚を見据えていたのに、それが見えなくなっちゃって、迷走しているのかもしれませんね。

彼女はいま芸歴12年ですが、新卒で社会人になった女性にたとえると30代半ばぐらいです。女性は35歳ぐらいになるとキャリアで迷走する人が増えるので、こじるりも、仕事の感覚としては似ているのかもしれません」

最強のおじさんウケタレントから、その先へーー。

おじさん漫画家とのリアルな恋愛を終えて、こじるりは今、まさに過渡期にあるのかもしれない。

「そういうときは、やりたいことをやり尽くすしかないんです。ウケとか気遣いとか気にせず、焦るなら徹底的に焦るでもいいし、なんなら結婚しちゃってもいいと思うんです。失敗しても、たぶん全然巻き返せる人だと思うんで(笑)。

売れるために頑張ってきた“今までのこじるり”はそろそろ捨て時ではないでしょうか。今後は“むき出しのこじるり”が見てみたいですね」

“あざとい”“腹黒い”ともいわれるこじるり。果たして、その本性はーー!?

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