《皆様のおかげでまた魔法のようなことが起きました。本当にありがとうございます》
11月29日、昨年大ヒットしたドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)の映画版『チェリまほ THE MOVIE~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』の公開が決定した。
同作で赤楚衛二(27)演じる主人公・安達清に恋するエリートサラリーマンの黒沢優一を演じた町田啓太(31)は、Instagramで冒頭のようにコメント。そして《心を込めて挑みます。是非楽しみにしていてください》とつづっている。
『チェリまほ』を経て、’21年の町田は大躍進を果たした。今年2月の初主演連ドラ『西荻窪 三ツ星洋酒堂』(MBS系)を皮切りに、『嘘から始まる恋』(日本テレビ系)や現在放送中の『SUPER RICH』(フジテレビ系)などに出演。さらに大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)では土方歳三役を好演、“美しすぎる最期”で鮮烈な印象を残した。
町田の“大躍進という魔法”ともなった『チェリまほ』。同作が名ドラマとしていまだ根強い人気を誇るのは、キャストとスタッフによる“信頼感のたまもの”だったようだ。昨年12月、町田は本誌でこう語っていた。
「僕も赤楚くんも監督もプロデューサーも20代後半から30代前半の同世代で、とても話しやすく楽しい現場でした。コミュニケーションをきちんと取って、作品に対する熱量をどんどん上げていけたと思います。
あと、カメラマンさんや照明さんなど、ドラマを支える技術職の方たちの多くが、ベテランの方でした。
■「現場の笑顔を演出」町田も“現場づくり”に貢献
いっぽう彼も、“現場づくり”に貢献していたようだ。今年3月、同作の本間かなみプロデューサーは本誌にこう語っていた。
「町田さんは、勝手にクールなイメージがあったのですが、気さくな方でした。さりげなく、みんなを引っ張ってくれるお兄さん。芝居だけではなく、さまざまなことに対してアイディアをくださって、作品を届けることへ思いを持っている、愛のある方だと感じました」
また風間太樹監督も「町田さんは落ち着いた佇まいなのに、ちょっと様子が可笑しい一面もあるんです。おどけたり、弾けるように笑っている姿が現場の笑顔を演出していました」と明かしていた。
現場を温かくしたのは、町田の人間性だけではない。もちろん俳優としても本領を発揮し、作品にいい影響を与えたようだ。原作者の豊田悠氏は、本誌で“俳優・町田啓太”をベタ褒めしていた。
「黒沢を演じる町田さんは以前別の作品で拝見していて、その時にコメディに振り切った時の思いきりのよさと、それでもブレない品の良さが素敵だなと思っていました。そんな期待を100倍くらい超えたお芝居に、毎回オンエアを見るたびに戦慄していました」
「コミカルな部分だけでなく、実際に町田さんが演じられてより強く感じたのは、黒沢の人間らしい葛藤や切なさでした。
■1st写真集が5万部突破!アジア中にその名は知れ渡ることに
また町田は赤楚について「共通点が多く、距離はなぜだか自然と縮まっていきました。挙げだしたらきりがないくらい、赤楚くんは温かな魅力にあふれていますね」(ザテレビジョン ドラマアカデミー賞「助演男優賞」受賞インタビュー)と語っている。
そして現在、ドラマ『SUPER RICH』でも共演中の2人。今年11月、『ESSE online』で町田はこう語っている。
「彼はとても誠実で、仕事に対する意識も高く、俳優仲間としても友人としても信頼できる存在。そういう間柄になれた今だから、このドラマではまた新しいなにかが生まれる気がして、ワクワクしながら撮影に臨んでいます」
共演者やスタッフに恵まれた『チェリまほ』効果もあり、町田の1st写真集『BASIC』は発売から1年で5刷となり、累計5万部を突破。さらにその名はアジア全域へも知れ渡り、一気にファン層を拡大することとなった。町田はその喜びをこう語っている。
「言語の違いがあっても楽しんでもらえることは素晴らしいと思いました。海外のみなさんが見て楽しんでいることを、日本のみなさんも一緒に喜んでくれているのがすごく嬉しくて。言葉に垣根はないんだなと強く感じたんです」(『ぴあWEB』’21.2.14)
この1年で様々な経験を積み重ねた町田。映画版ではさらに“深化”した姿に期待できそうだ。