《再生数取れなくなってきた。登録者数伸びなくなってきた》
4月28日、こう語ったのはYouTuberのシバター(36)だ。
さらに「もうバイトはできないんですよ。この『シバター』という名前を使った仕事をしていかなくてはいけない」と切実なセカンドライフの事情も明かしている。
苦境を迎えているYouTuberは、シバターだけではないようだ。例えばチャンネル登録者数180万人の禁断ボーイズは、3月に「YouTuberとしての収益で生活していくことが難しい」「動画の再生数が厳しい」などといい一旦解散を発表。新メンバーを迎え活動再開をしたものの、メンバーのメサイアは「もう解散は避けられないだろうと思っていた」ともコメントしていた。
またチャンネル登録者数300万人のコムドットも、メンバーのやまと(23)が5月7日に《今のYouTubeで100万再生を出すことはとても難易度が高い コムドットすげぇだろではなくて、これだけ多くの人が見続けてくれることに感謝してYouTubeしなきゃいけない》とツイート。彼らも“いまが試練の時”といえそうだ。
■数字でもかつての勢いは見られず
YouTuberにとって人気の指標である動画の再生回数を見ると、失速傾向が如実に見えてくる。
例えばFischer’s-フィッシャーズ-は音楽活動にも精力的で、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演した経験もある。そんな彼らが4年前にアップした動画には4,000万回再生を超えたものが6本。そのうち2本は8,000万回と5,000万回超えを記録している。
また水溜りボンドは’18年3月にアップされた動画「相方が逮捕されたドッキリがヤバい展開になったww」が1,470万回、’19年1月の「本気でチャーハン作るドッキリwwwwww」が1,230万回も再生されている。しかし、ここ2ヵ月はショート動画以外で100万回を超えるものは1本もない。
あるITジャーナリストは言う。
「今もまだYouTubeブームは続いていますが、ここ数年で本田翼さん(29)や佐藤健さん(33)といった超売れっ子芸能人が続々と参入。中には、霜降り明星や川口春奈さん(27)のように専業YouTuberとあまり変わらない頻度で動画をアップする人もおり、競争は一層熾烈なものになっています。
またカリスマ的な人気を誇るフィッシャーズや水溜りボンドといったYouTuberたちもずっと安泰ということはなく、新鋭に負けないように常に新たな挑戦もしていく必要があるでしょう。今後、淘汰されるYouTuberはますます増えていくと思います」
生き馬の目を抜くようなYouTuber界。果たして生き残るのはーー。