24日発売の「週刊新潮」で、19年7月に銀座の高級クラブで働くホステスの女性へわいせつな行為をしていたことが報じられた香川照之(56)。ドラマや映画のみならず、バラエティ番組でも活躍する人気俳優の醜聞が与えた衝撃は大きかった。

現在、6社とCM契約を結んでいる香川だが、オウンドメディア「トヨタイムズ」で香川を起用しているトヨタはメディアの取材に対して、「香川照之氏に関する一部週刊誌での報道内容ついては、社会的に許されざる行為であり、大変残念に思います」とコメント。

SNS上では、香川の知られざる素顔に「がっかり」「二度とテレビで見たくない」といった声が相次いだ。

香川はホステスの女性の服に手を入れてブラジャーを剥ぎ取り、胸を直接触ったことが報じられている。ある歌舞伎関係者はかねて顰蹙を買ってきた香川の酒グセの悪さについて言う。

「香川さんはトーク力も抜群で、頭の回転も早いので宴席では大人気なのですが、酔っ払うと人に絡みがちに。大きい声で騒いだり、お店の女性を口説くこともしばしばあったと聞いています」

酒グセの悪さの背景を「歌舞伎界でのストレスが大きいから……」と話すのはある梨園関係者。

「銀座好きの香川さんですが、銀座には尾上菊五郎さんや片岡孝太郎さんなど歌舞伎界の先輩が常連になっている店がある。そういうところは避けて、梨園の人間が来ない店を選んで行っていました」

歌舞伎界での香川の立場は弱い。

市川猿翁(82)の子として生まれながらも、3歳で両親が離婚。歌舞伎界と距離を置いて育った。東大を卒業後、俳優の道を選択し成功した香川は、’12年、46歳のときに市川中車を襲名。息子の市川團子(18)とともに華々しく歌舞伎デビューを飾ったのだが……。

■周囲に愚痴っていた“中車はしんどい”

「映画やテレビでは役者として確固たる地位を築いている香川さんといえども、伝統最優先の歌舞伎界に40代で飛び込んだ中車としての評価は正直、まだまだです。そのあまりのギャップに、本人も“中車はしんどい”と愚痴っていたこともありました。

でも彼の梨園入りは、息子に“市川猿之助”の名跡を継がせたいという夢があったから。そのために、どんなにつらくても歌舞伎をやめるわけにはいかないのです」(前出・梨園関係者)

下手な芸をして父・猿翁の顔に泥を塗るわけにもいかず、「緊張で眠れない日々を過ごして睡眠薬に頼る時期もあった。そういうストレスをお酒で発散していた」と前出の梨園関係者がさらに続ける。

歌舞伎界でお騒がせのイメージといえば市川海老蔵(44)だが、

「どんなに奔放に振る舞っていても海老蔵さんの成田屋は名門中の名門。息子の勸玄くん(9)も将来が約束されています。一方で、香川さんは海老蔵さん親子とは立場がまったく違います。40代で歌舞伎界入りした彼には梨園内での発言権はほとんどありません。集客力はあっても大きな顔はできない。息子を猿之助にするために、耐えなければいけないことは多く、鬱屈した気持ちを抱えているとは思います」

香川は『週刊現代』’13年6月1日号で親としての息子に対しての責務にこう言及している。

《僕が彼に教えなければいけないのは、生きていくうえでの使命や責任を考えること、そこから逃げないことですから》

息子にとって、反面教師になってしまった今回の一件。

どんな理由であれ、卑劣な性加害をストレスのはけ口にすることは決して許されない――。

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