セブン-イレブンは5月13日から、消費期限切れが間近で売れ残りそうな商品の値引きを始めます。対象はおにぎりやサンドイッチ、弁当など約300品。
スーパーなどではおなじみの“見切り品”の値下げ販売は、2021年からファミリーマートが、2023年末からローソンがAIを活用したシステムで行っています。コンビニ最大手のセブン-イレブンもやっと“値引きしないコンビニ”を脱却するようです。
消費者としては「今すぐ食べるから、安いものを買おう」という選択肢ができたことは大歓迎です。節約できて、食品ロス削減にも貢献できるからです。
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。
廃棄するにもコストがかかり、ごみとして燃やすと二酸化炭素を排出するなど環境に悪影響を与えます。「捨てずに値引きして売り切る」商習慣が当たり前になればいいと思います。
■ユーザーはアプリ上で“レスキュー価格”の商品を購入
食品ロス削減には、新しい取り組みがたくさんあります。
たとえば「TABATE」というアプリでは、閉店間際にまだおいしく食べられるのに残ってしまいそうな食品を、多少割り引いた“レスキュー価格”で掲載。欲しいと思ったユーザーはアプリ上で購入し、商品を店舗まで取りに行く仕組みです。ユーザーはお得に、店側は売り上げを増やして、食品ロスを削減できます。家の近くや帰宅途中にレスキュー商品があれば試してみたいですね。
また、「Kuradashi」というショッピングサイトでは、まだ食べられるのに廃棄されそうな食品などを最大97%引きで販売しています。冷凍一口タイプのモッツァレラチーズが82%引き、生チョコの詰め合わせが76%引きといった価格で並んでいます。
ネットショッピングは苦手という方には、過剰在庫などを買い取り、店内すべての商品を半額で販売する「半額倉庫」や「222(トリプルツー)」などもあります。道の駅や産直販売所で、大きすぎたり小さかったりする規格外の野菜などを買うのも一手です。
廃棄されそうな食品を買うことは、食品ロス削減への貢献と節約ができて一石二鳥ですが、購入量には注意しましょう。安いからといって大量に買っても、食べ切れなかったら本末転倒です。
円安が進行し、今後は輸入品を中心に物価高が加速するでしょう。