銀行詐欺などの罪を認め、司法取引が成立した水原一平容疑者(39)。報道から一夜明けた5月10日(日本時間)、予想もしない新展開に波紋が広がっている。

なんとギャンブルをめぐる一連のスキャンダルが、テレビドラマ化されるというのだ。

複数の米メディアによれば、同日に映画『ラ・ラ・ランド』などを手がけたカナダ・アメリカを拠点とする映像制作会社「ライオンズゲート・テレビジョン」が計画を明らかにしたとのこと。

プロデューサーは人気ドラマ『ステーション・イレブン』などで知られるスコット・デルマン氏と、スポーツジャーナリストのアルバート・チェン氏が担当する。なお現時点ではキャストや撮影時期、プラットフォームなどは決まっていないという。

ドラマ制作にあたってチェン氏は、「これはピート・ローズ以来、最大のMLBにおけるスポーツ賭博スキャンダルであり、その中心にMLBで一番のスターがいます。信頼と裏切り、そして富と名声の罠という物語の核心に迫っていきます」とコメントしている。

ドジャース・大谷翔平(29)の口座から、胴元側に約1700万ドル(約26億4000万円)を不正送金したとされている水原容疑者。さらに司法取引の内容からは、’22年度の確定申告で所得を過小申告していたことも判明した。

他にも歯科治療の目的で大谷から6万ドル(約900万円)の小切手を受け取るも自らの口座に移し、治療費は大谷のデビットカードで支払った“二重取り”も伝えられている。

数々の“余罪”に衝撃が広がるなか、大谷にとって“新たな仕打ち”ともいえる企画にショックを受けたファンも少なくないようだ。SNSでは、不快感を示す声が広がっている。

《見たくない。

大谷が可哀想だ》
《こんなの本当にやめてほしいんだけど。趣味が悪すぎる・・・》
《こんなドラマいらないです もう水原の名前は聞きたくもないし見たくもないです》
《なんで大谷さんの最初のドラマがこんな通訳が主役のスキャンダルものなんだよ 今すぐヤメレ》

「制作が発表されたドラマでは水原容疑者のスキャンダルだけでなく、大谷選手がドジャースと巨額契約をするまでの軌跡も描かれるといいます。いっぽう現在ドジャースは7連勝しており、大谷選手も打率.355、11本塁打、OPS(打撃指標数)1.103と好調です。

先月13日(日本時間)に水原容疑者がロサンゼルスの連邦地裁に出廷した際には、『司法省の捜査には非常に感謝しています。私個人としてはこれで一区切りがつき、野球に集中したいと思っています』とコメントをしていました。

長年、二人三脚で行動を供にしていた水原容疑者の裏切りには、大谷選手も大きなショックを受けたことでしょう。

まして事件も終結していないタイミングでドラマ化が進められるとは、彼の“野球に専念する”姿勢に水を差すことにならなければよいのですが……」(スポーツライター)

水原容疑者のスキャンダルをドラマ化することについて、大谷サイドからは声明などは出されていない。果たして大谷本人は、どのように受け止めただろうか。