「ピョン、ピョン、チャンピョン、チャンピオン、ピョンチャン、ピョーンピョピョーン」

5月22日に音声配信プラットフォーム・stand.fmで公開されたラジオ番組『トットのコゼリアイラジオ!』の冒頭で、こうおどけたのはお笑いコンビ・トットの桑原雅人(40)。5月16日に開催された結成16年以上の漫才賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~2026』(フジテレビ系)で、4代目王者に輝いたことを報告した。

『M-1』では結果が出ず、準決勝止まりで終わった結成18年目のトット。今回の『THE SECOND』決勝では、お笑いコンビ・金属バットを破り、優勝を果たしていた。

2人をよく知る元NSC講師・本多正識さんがトットの駆け出し時代の印象を明かしてくれた。

「2人とも生真面目な性格で、ネタ作りも練習も一生懸命やる優等生タイプ。養成所時代から評価されていました。多田くん(智佑・40)は歌がうまく、桑原くんの方はボイスパーカッションが得意で、舞台にあがった時の最初のつかみは、バッチリ。

2人揃って男前でそれぞれ特技もありましたので、売れる要素を持っているコンビでした」(以下、カッコ内はすべて本多さん)

新人のころから期待されていたトットだが、自己評価はあまり高くなかったようだ。

「トットはコンビ結成から4年ほどでコンビを解散しています。なんでも、“NSCに入学すると周りが面白い人ばかりで、自分たちみたいな普通の人間がお笑いやっていいのか”と自信を無くしていたそうです。

お笑いの世界は、とにかく周りの人間より前に出て、目立たないと勝負にならない世界なんです」

その後、バイト漬けの日々を送っていた多田を桑原が誘い、再結成。しかし、結果は振るわなかった。

「賞レースで負けるたびに『どうしたらいいんでしょうか』といろいろな人に相談し、厳しいことも言われていましたね。

2人は本当に真面目でやる気があり、アドバイスする側にも熱が入りました。

桑原くんが、私が他のコンビにダメ出しをしているのに聞き耳を立てて、自らの漫才に少しでも役立てようとしていたことを覚えています。

多田くんにも『僕のツッコミが下手くそなんで……』と弱音を吐いていた時、『ツッコミは職人芸。練習すればするほど腕が上がっていくもんや』と伝えたことがありました。それから、ものすごくツッコミを研究して、練習して、あれほどの腕前に」

今回の『THE SECOND』優勝も、二人の真面目さが呼び寄せたもののようだ。

「2人は漫才を年間800本以上お客さんの前でやっているそうです。『THE SECOND』で披露したネタも、舞台で披露しては削ったり、修正したりして作り上げてきたと言ってました」

18年目でついに努力が報われたトット。成長を見守ってきた人たちは喜んでいることだろうーー。

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