結婚式は、お祝いの席に呼んだ友人・知人・親戚への感謝の気持ちを込めて、料理、引き出物などを用意しなければなりません。

しかし、なかには料理、引き出物の内容にイチャモンをつけられることも。


本記事では、結婚式の食事・引き出物がきっかけで文句を言われたという女性から、お話を伺いました。

なけなしのお金を切り崩して、結婚式費用を用意

愛知県で暮らす友美さん(仮名・32歳/専業主婦)は、会社員の夫(34歳)と夫婦2人家族。

結婚した当時、夫はほぼ貯金をしていなかったそうです。

その理由は、独身時代に飲み歩く、または趣味のゴルフやアクティビティにお金を費やしていたから。

夫側の義親も、家のローンをまだ払っている状態だったため、お金の支援はほとんど期待できませんでした。

その結果、結婚式のお金は、友美さんの貯金でやりくり。結婚資金として400万円ほど貯金していたそうですが、ハネムーンなど考えると予算はカツカツでした。


節約して式を完遂

そのような事情から貯金内で挙式・披露宴をしようと、スタッフの方に相談。

費用を少しでも抑えられるようにと、ドレスは式場でレンタルせず、ネットで購入したものを持ち込んだり、式場で流れる2人の生い立ち動画も作成しないなど工夫。その分、料理や引き出物に予算を回すことにしました。

結婚式は無事滞りもなく終了。結婚式が終わって数か月後に、ハネムーンで行った沖縄で購入したお土産を渡すため、式に呼んだ女性達を集めて女子会を開いたそうです。

セレブ婚した旧友の一言にモヤモヤ。結婚式をディスられたアラサー女性が学んだこと
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女子会で、セレブな友人から結婚式のダメ出しをされてイライラ

女子会に呼んだのは、大学時代から続いている女友達。セレブ婚をした子、学生の頃に知り合った男性と卒業後に結婚した子、まだ独身の子もいました。

友人の中で、一番口がうるさいのは、婚活で一回り年の離れた男性とセレブ婚をした美穂さん(仮名)。


彼女は昔から、「自分が一番」じゃないと気が済まないところがあり、他の人がチヤホヤされているのを見ると、ムッとするタイプ。

時には、気に入らない人が周りにいると、その人のやることなすことに対して、イチャモンをつけるところがありました。

正直友美さんは、美穂さんのことが苦手だったとか。

ただ、彼女はハッキリモノを言うタイプで、時にはいいことも言うし、情に厚い一面もあったので、縁を切ることができなかったそうです。

そんなメンバーでの女子会中、モヤっとする出来事が。

なんとセレブ婚をした美穂から「結婚式、確かに有名なグループの式場ではあるけど、料理はあまり美味しくなかった。
チェーン系列独特の、よくある味というか……。やっぱり、ホテルで結婚式は挙げないとダメよ。料理の質が、全然違うから」と、さんざん嫌味を言われたそうです。

そもそも友美さんは、結婚式を挙げる時に有名なグループの式場以外にも、ホテル、レストランなどさまざまな式場をチェックしたそう。

しかし、どこも高額なところばかりな上、有名なホテルの式場だと「持ち込み(※ドレスの持ち込みなどをすると、少しでも費用が抑えられる)」ができないケースも多く、友美さんの「少しでも、予算を抑えたい」という思いを叶えられそうにありませんでした。

そんな友美さんの気持ちを他所に、美穂の「結婚式」のダメ出しは続きます。


引き出物のお皿にまで、ケチをつけられる始末

「引き出物は、ジルスチュアートのお皿だったよね。ジルスチュアートは悪くないチョイスだと思うけど、あくまでタオル、ハンカチとかで選ぶブランドじゃないかしら?さすがに、お皿の色がピンクは派手じゃないかと。お皿を選ぶなら、もっと日常的に使える、白いお皿を選んだ方がいいわよ」と、言ってきたそうです。

あげくの果てには、「引き出物の選び方とか、式場探しとか、わからなかったら私が相談にのってあげたのに……。今度困ったことがあったら、私に連絡してね。料理はひととおり美味しいものは知っているから」「もし今後、子どもが産まれて『お食い初め』することになったら、いいお店紹介するわ」と、聞いてもいないのに、ベラベラと一方的にアドバイス。


他の女子たちは下を向いて、ダンマリ。誰も助けようとはしてくれませんでした。

この出来事をきっかけに、友美さんは「自分の見栄を張るために、わざわざ無理をして貯金を切り崩して、結婚式を挙げて友達を呼ぶ必要はなかったのかも」と、激しく後悔したそうです。

その後、友美さんはその友人達と、しばらく連絡断ち。

また、この出来事があってから、無理をせず、自分の身の丈で出来ることをやろうと心に決めたそうです。

結婚式は人生の一大イベントであり、つい豪華にしようと無理をしてしまうもの。
しかし、招待した人が満足できる内容でなければ、お互いに嫌な気持ちになってしまうこともあるでしょう。

もし、招待する人を満足できるような「式」を挙げられる予算が用意できないなら、いっそ2人だけで海外ハネムーンをするという方法もひとつの手と言えそうです。

<文/みくまゆたん>

【みくまゆたん】
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。
Twitter:@mikumayutan