マッチングアプリで出会いを探すシングルマザーが増えています。ただ、相手に自分の状況をどこまで話すか……難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。


 今回は、いい感じだった彼が突然姿を消してしまったというシンママから話を聞きました。

春までに彼が欲しいとマッチングアプリをスタート

いい感じだった男性に“あること”を打ち明けた38歳シンママ。...の画像はこちら >>
 田中さとこさん(仮名・38歳)は、小学3年生の息子を育てるシングルマザーです。

 夫の浮気が原因で離婚してから3年。仕事と子育てに追われる中で、そろそろ自分の恋愛も考えたいと、昨年の秋からマッチングアプリを始めたんだそう。

「最初は正直、半信半疑でした。シンママって書いたら、誰ともマッチしないんじゃないかって。でも、意外とマッチングしてくれる人がいて。その中のひとりが、彼だったんです」

 彼は、3つ年上の会社員。2人は、映画鑑賞という共通の趣味の話で盛り上がり、すぐに意気投合したといいます。お互いの休みを合わせて、月に1~2回のペースでデートを重ね、5回目のデートをする頃にはLINEでのやり取りも頻繁になっていきました。

「4回目のデートで、帰りにちょっと手を繋いで。正直、この恋は進展するなって思っていたんです」

5回目のデートで言われた衝撃のひと言

いい感じだった男性に“あること”を打ち明けた38歳シンママ。翌日、LINEもアプリも消えていた
夜景
 5回目のデートは、夜景の見えるレストランでした。

「夜にデートするのは、あの日が初めてでした。息子を親にお願いして、彼が好きそうなワンピースを新調していきましたね」さとこさんの胸には、久しぶりの高揚感があったんだそう。


 食事もデザートも終わり、ふたりはお互いのことを話しはじめます。さとこさんにとって、彼と見つめあいながら話す時間は、好きな人のことをもっと知りたいという久しぶりの感覚でした。

「彼のことをもっと知りたかったし、彼も私のことをもっと知りたいと思っていたはずです」と語るさとこさん。

 そして、さとこさんは話の流れで、実家暮らしのことを打ち明けたんだそう。

「隠すつもりはなかったし、どこかで話しておきたいとも思っていました。だから、『今は実家に戻って、母と一緒に住んでるんだ』と、さらっと伝えたんです」

 すると彼は、少し間を置いてからこう言ったそう。

「親と住んでるの……大変だね」

 その言葉の意味合いは、気遣いからの優しい言葉ではないと感じたさとこさん。そのとき、彼の表情が曇ったのを見逃さなかったそうです。

「明らかに彼の声のトーンが変わったし、目が少し泳いでいて。重そう、めんどくさそうって感じていると、肌でわかってしまいました」

 さとこさんは、とっさに話題を変えました。でも、しばらく胸の奥がざわついていたといいます。

翌日、アプリからもLINEからも消えた

いい感じだった男性に“あること”を打ち明けた38歳シンママ。翌日、LINEもアプリも消えていた
この画像は生成にAIを使用しています
 デートの翌日、いつものようにさとこさんが彼にLINEを送ると、なかなか既読がつかなかったんだそう。

「昨日は楽しかったね、と送りました。
1日経っても、2日経っても既読にならなくて。

 最初は、仕事かなと思っていたんです。でも、なんとなく嫌な予感がしてアプリを開いたら、彼のプロフィールがなくなっていました」

 アプリを退会したのか、ブロックされたのか……。さとこさんが確認しようとLINEを開くと、彼にメッセージが送れなくなっていたそう。

「ブロックされたのかもと思ったとき、しばらく画面を見つめてしまいました。説明もなく、謝りもなく、ただ消えていく。それが一番辛かったですね」

実家というだけでブロックされるなんて

「あれだけ互いのことを話して、いい感じだったのに実家暮らしというだけでブロックですよ。シンママということを伝える前にね」

 寂しそうにそう言うと、さとこさんは続けました。

「もし結婚したら、夫がいて、二人体制になる。子どもを見てもらえる人が家にいて、実家にはときどき頼る状況って、普通の夫婦と同じじゃないですか。なのになんで、今の私の実家暮らしだけが、重いってなるんだろう」

 ひとりで働き、ひとりで育て、それでも恋愛を諦めていないさとこさん。そんな女性の前に立ちはだかる見えない壁は、まだまだ高いのかもしれません。


<取材・文/maki>
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