スーパーマーケット研究家のスギアカツキです。国内外3万店以上のスーパーに足を運び、驚きのニュースやトレンドをお届けしています。


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 テレビ番組などでも紹介され、注目が集まっている関東のスーパーといえば、「劇安ワンダーランド ココトク!ふかや花園店」(以下、ココトク!)。“この商品がなぜこんなに安いのか?”という驚きをワクワク体験できるディスカウントスーパーで、いまだに開店時に大行列ができるほど人気が過熱しています。

 物価高騰、値上げのニュースが飛び交う中で、いったいどれほど安いのか?気になっている人は多いのではないでしょうか。

トマト50円に500円台の絶品寿司まで!新生ディスカウントスーパーが驚きの激安を実現できるワケ
店内入口の様子。激安ではなく“劇安”というワードでワクワクしてしまいます
 ココトク!は、群馬県を拠点とするスーパーチェーン「ベイシア」の新業態。

 ベイシアといえば、安さよりも地元民から信頼されるような総合スーパーのイメージがありますが、ココトク!にはそのイメージをガツンと打ち破るようなインパクトがあります。

 そこで今回は、スーパー専門家の立場として、“心から感動した安さ”を具体例とともにご紹介。4つのジャンルで厳選して、写真多めでお届けします。

①生鮮品がとにかく安い

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トマトは50円、キュウリは39円。大容量ではなく1個売りで購入できます
 これまでにないような驚きの安さを実感できるのは、店内入ってすぐからはじまる青果コーナー。結論から申し上げれば、野菜がとにかく安いのです。

 トマト50円、大根83円、キャベツ83円、レタス83円、カットブナシメジ61円(すべて来店時の価格)。

 開いた口がふさがらないほど、とにかく安い! しかも最近の激安スーパーにあるような大容量や箱買いが条件ではなく、1個から購入できる野菜が大半。スーパーで野菜が安いって、鼓動が高鳴りませんか?

 この安さの秘密は明確にあり。売り場、商品構成(商品数など)、オペレーションなどを徹底的に見直すことで、これまでにない安さを実現しています。


 例えば総合スーパーで取り扱う商品数(1~3万品目)をグッと減らして8500品目ほどに絞ることでコスト削減に。仕入れ時の段ボールやカゴのまま陳列するのも大きな特徴です。

 この安さは精肉や鮮魚でも同様です。例えば、上質な豚ロースの金山寺味噌漬けが100gあたり104円。パッケージを見ると、容器を統一化し、余計なシールなどを省くことで1円でも安くする努力が垣間見えます。

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切り落としではなく、厚みのあるロース肉をこだわりの金山寺味噌と合わせた名物商品が、100g104円で毎日販売されています

②お弁当がとにかく安い

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ココトク!の看板商品として登場したのが「ココトク!モリモリ弁当」。ごはんが250gも入って価格は320円
 続いて驚くのが、総菜コーナーのお弁当。ここでも商品数をグッと絞り、看板商品や定番モノを巧みに開発することで安さを実現しています。

 真っ先に驚いたのが、「ココトク!モリモリ弁当」。丼物のごはん量は通常180gですが、この弁当は250g。持ってみるとボリューム感に納得してしまいます。

 具材はチキンカツ、目玉焼き、スパゲッティがドカンと乗り、ソースは複数種類(ソース、タルタル、デミグラス、明太子、オニオンマヨなど)から選べるようになっています。

 お弁当は他にも重量1キロの「ココトク!ビッグ弁当」(1kgカレーライス、1kg麻婆豆腐、1kgうどん)が目玉商品に。

 そしてもう一つマストバイなのが、店内で焼き上げるコッペパンを使った「はみ盛りコッペ」シリーズです。


 焼きそば、から揚げ、コロッケ、ナポリタンをたっぷりサンドし、180gという圧倒的なボリュームでありながら価格は212円。爆盛りなのに美しく映えるコッペパンがずらりと並ぶ光景は圧巻。物価高騰の時代を疑ってしまうほどの頼もしさを感じさせてくれます。

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コッペパンからはみ出ていることが当たり前の「はみ盛りコッペ」は4種あり、価格は212円


③鮮魚チームが作る生寿司がとにかく安い

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鮮魚チームが店内製造している生寿司はすべて536円。鮮度にこだわり、種類も豊富。売り場では飛ぶように売れています
 鮮魚で感動級の安さを実感したのは、「生寿司」。実はスーパーの寿司は、大きく分けて2種類あります。

 ひとつは総菜担当が作るコスパ重視の寿司、もう一つは鮮魚担当が仕入れた鮮魚を使って生み出す高品質タイプ。

 最近では後者の作りたて生寿司を売りにするスーパーが増えていますが、価格帯は1000円超が主流。ところがココトク!では後者の生寿司でありながら、価格は536円。税抜価格で考えると500円を切っていることになります。

 商品をよく見てみると、醤油、ガリ、飾り物は一切ありません。寿司のみがシンプルに同じパック容器に詰められた状態で並んでいるだけ。

 つまり、食材を一括で大量仕入れして製造コストを最小限にすることこそが、破格の安さにつながっているのです。

 できる限りシンプルにするといっても、商品へのこだわりは徹底しています。
感激したのは、単なる生寿司だけではなく、漬け寿司というユニークなアイテムがあること。

「昆布とカツオの旨味溢れる!漬け寿司」は、他スーパーではなかなか見かけない個性的な商品。価格はもちろん同じ536円です。

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「昆布とカツオの旨味溢れる!漬け寿司」も536円。仕入れたての鮮魚で作られる寿司が500円台で食べられるのは前代未聞と言っても過言ではない

④通常のベイシアよりも1~2割安いものも

トマト50円に500円台の絶品寿司まで!新生ディスカウントスーパーが驚きの激安を実現できるワケ
ベイシアで人気商品になっている「ベイシアプレミアム 大粒肉々焼売」は158円
 食費節約につながる最大のポイントは、いつも買うような定番商品が安いこと。

 そんなお客の願いを叶えるべく、ココトク!ではベイシアのプライベートブランド商品を筆頭に、厳選商品を通常のベイシア店舗よりも1~2割安い価格設定にしています。

 そもそもスーパーのプライベートブランドはコスパを重視しているので、それよりもさらに安くするという戦略的な販売スタイルは、実力ある大手スーパーでしか実現しないこと。

 ヨーグルトや豆腐などの日配品はもちろんのこと、豚肉こま切れは100gあたり104円、若鶏手羽元は100gあたり50円。国産白菜キムチは1パック169円で販売され、いつ行っても安定感のある安さを満喫できるのです。

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「ベイシア ヨーグルトパック 4個」は105円
 今回ご紹介したのはほんの一部にすぎませんが、“安値の新しい風”を少しでも感じていただけたら本望です。

 ココトク!は今後、立地やタイミングを見極めながら新たな店舗をオープンさせる予定とのこと。

 1~2年の中でますます広がるそうですから、気になる方は今後の動きに注目していきましょう!

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気がつくと、カゴいっぱいに買い物してしまうほど楽しんでしまいました。劇安恐るべし!
※商品や価格は取材時のものであり、変化する可能性があります。

<取材・文/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。
東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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