(桃園空港 4日 中央社)来月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む台湾の代表チーム。登録メンバー28人のうち、巨人・陽岱鋼の出場辞退により選出された外野手の羅国龍に注目が集まっている。


台湾原住民(先住民)アミ族出身の27歳で、2014年に台湾プロ野球、統一に入団した。プロ3年目の昨年は、自己最高の打率.328、16本塁打をマークし、2年連続ゴールデングラブ賞にも輝いている。

母方の姓を名乗る国龍と違い、父方の姓である高を継ぐ兄の国輝は、今回も代表入りを果たしている。こちらは米マイナーリーグでのプレー経験を持ち、2013年から台湾プロ野球、義大(現・富邦)の主砲として活躍。昨年は34本塁打で自身3度目の本塁打王を獲得した。

台湾代表は、4日からオーストラリア東部のゴールドコーストで強化合宿を実施。
国龍は同日、出発前の空港でメディアの取材を受けた。代役としてのWBC出場について「兄と一緒に野球できるから、プレッシャーを感じることはない」と話した。

また、打撃も守備もまだ調整中だが、「キャンプで少しずつ手応えをつかんでいければ」と余裕の表情を見せた。

(林宏翰/編集:羅友辰)