(台北中央社)来年1月11日投開票の総統選に立候補した最大野党・国民党の公認候補、韓国瑜・高雄市長は世論調査の信頼性に疑問を呈し、調査で「蔡英文支持」と回答するよう呼び掛けている。これを受け、蔡総統は29日、取材に対し、「民心、世論調査ともに、人民の自由意志の表れ」、「世論調査(の結果)が良いときは政府の取り組みを強化し、悪いときは深く反省する」などと述べ、韓氏の主張に反論した。


最近の各世論調査で蔡氏に大きく引き離されている韓氏。28日に台北市内で取材に応じた際、特定の団体などが国民を惑わすために偽物の世論調査を利用しているとの考えを示した上で、調査に応じないよう呼び掛けた。

29日朝のフェイスブックでの投稿では「調査機関から電話があったら『蔡英文支持』と答えてください。民進党を(投票日前日の)2020年1月10日まで喜ばせよう」と訴えた。

大手紙「蘋果日報」が25日に公表した世論調査結果では、蔡総統の支持率が42.2%と韓市長(22.7%)を20ポイント近くもリードしている。一方、大手テレビ「TVBS」の調査(18日発表)では、蔡氏が支持率で韓氏を上回っているが、2人(蔡氏45%、韓氏37%)の差は8ポイントとなっている。


(潘姿羽、程啓峰/編集:羅友辰)