アボット氏は、台湾への敵意が日増しに強まる中国は、社会の高齢化や経済の成長鈍化などのため、近いうちに台湾に襲い掛かる可能性があると指摘した。その上で、「台湾がのみ込まれるのを、米国は座視していられるとは思わない。オーストラリアも台湾の人々の成り行きに無関心であるべきではない」と述べ、台湾との連帯を訴えた。
同氏はこの日、外交部(外務省)主催の記者会見にも出席。「台湾の安全が脅かされた場合、オーストラリアは軍事的援助を提供するか」との質問に対し、「台湾には友達がいることを中国に知らせる必要がある」として、南シナ海や東シナ海でのパトロール増強などオーストラリアは引き続き米国をはじめとする盟友とルールに基づく地域秩序の強化に取り組んでいくだろうと話した。
(鍾佑貞/編集:羅友辰)