(屏東中央社)陸軍は15日、南部・屏東県の九鵬基地で、政府系研究機関、国家中山科学研究院(中科院)が開発した「野戦防空システム」(陸射剣2型ミサイル)の実弾射撃訓練を初めて行った。4発発射し、10キロ先の標的機に全て命中した。


同システムは中距離空対空ミサイル「天剣2型」の派生型で、1987年に運用を開始した近距離地対空ミサイルMIM72「チャパラル」を用いたシステムに取って代わる。昨年5月に中科院から陸軍に引き渡された。対電子対策(ECCM)の能力を備え、レーダーやデータリンクシステムを合わせることで敵の固定翼機やオートジャイロ、ドローン、巡航ミサイルなど主要な脅威を迎撃する。有効射程は最大15キロ。

実弾射撃訓練は当初は9日に予定されていたが、天候の影響で延期された。この日、基地周辺には多くの軍事ファンが詰めかけた。


(黄郁菁/編集:名切千絵)